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シキボウ 16年春夏展
ミドル脂臭対策加工「スーパーアニエール®M」を展開

update: 2015/04/20

強化する「スーパーアニエール®M」

強化する「スーパーアニエール®M」

シキボウは16年春夏シーズンから、ミドル脂臭対策加工「スーパーアニエール®M」の展開を強化する。臭いの元を取り込んで消臭効果を発揮する後加工で、洗濯により消臭機能が回復する。

マンダムと協業

元々、「アニエール®」という消臭加工を展開していたがそれを改良し、ミドル脂臭に対応できる機能性を新たに開発した。化粧品メーカー、マンダムと協業した加工である。マンダムの商品は臭いの発生を抑える機能を持つ。そこに着眼し、シキボウの技術を活かして消臭機能を強化した加工を開発した。

「スーパーアニエール®M」は主に男性肌着への採用を想定しているが、ポロシャツなど一般アパレルも視野に入れている。また、汗をかくシーンの多いスポーツウエアへの採用も可能性がある。

ミドル脂臭とは40代前後にピークを迎えるジアセチルという成分の臭いで、マンダムが2013年に特定した。脂っぽい不快な臭いを指す。従来の消臭機能は汗や加齢臭を対象にした素材が多かった。「スーパーアニエール®M」はこの新たに特定されたミドル脂臭を取り込む機能を持つ。

今秋の市場投入も

肌着のほかシャツなどへも使用が可能 (「スーパーアニエール®M」)

肌着のほかシャツなどへも使用が可能
(「スーパーアニエール®M」)

加工できる素材に制限はない。主な使用素材は綿主体を想定するが、主にニットや厚地が向いているようだ。洗濯による機能の低減も、10洗で消臭率が97%で、洗濯前と変わらない効果を発揮する。

体臭に対するエンドユーザーの関心が高まっているという昨今の市場で、アンダーウエアなど直接肌に触れるアパレルへの採用が期待されている。従来型の消臭素材や機能との差別化も可能だ。比較的生産が容易なニット製品であれば、今秋の市場投入もあり得るという。

(樋口尚平)

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