ラッセルアスレチック 2020秋冬展
90年代を彷彿させる懐かしさと新しさをミックス
update: 2020/07/03
《展示会リポート》
ラッセルアスレチックの2020年秋冬展示会が6月第2週、第3週目の2週間を使い東京・代官山で行われた。本来は3月中に行われる予定だったが、コロナ禍のため、開催が延期されていた。
昨年の秋冬からユニセックスアイテムの提案を増やしたが、今回も男性にも女性にも着やすいデザインを取り入れたアイテムが目を惹く。
密にならないアクティビティとして、また人が密集する街に向かうのでなく自然と戯れることの大切さが見直されたことで、急激にアウトドアブームが過熱したことにより、チロリアンテープをあしらったフリースのシリーズが好評とのこと。
近年のSDGsの流れから羽毛の代替素材として注目されているポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維を中綿に使用したフード付きのダウンジャケットも注目された。PTTのダウンはしっかり厚みもボリュームもあるが非常に軽く、着用したバイヤーたちも驚いていた。
ウィメンズ向けのアイテムとして今回はワンピースを、スウェットやワッフルなど色んな素材で展開。巣ごもり消費も増えたことで、家でリラックスできつつ、近所へ買い物に行く時も着ていけるワンマイルウェア的なアイテムとして活躍できるアイテムを提案。
今季はアメリカの釣り具ブランド「バークレイ」と初のコラボレーションを展開。1937年に誕生し、現在ではアメリカを代表するフライフィッシングのトップブランドとして世界的に知られている。今回のコラボではお互いのブランドロゴを組み合わせてデザインしたロゴをプリントしたTシャツ、スウェットを製作。他にも「バークレイ」の昔のロゴや釣りには欠かせないルアーをモチーフにしたロゴなど、ユニークなプリントデザインが揃っていた。
(ファッションライター 苫米地香織)