アングル、2020年春夏展
豊富な種類の生地をアピール
update: 2019/10/21
《展示会レポート》
富士紡ホールディングスのグループ会社で、インナーを強みにするアングル(大阪府柏原市)の2020年春夏展。豊富な種類の生地を強みに、インナーやアパレルの企画を提案した。自社品に加え、ライセンスやOEMビジネスにも力を入れている。
健闘を見せているレディスビジネス
天候不順や残暑など、アパレル市場を取り巻く環境は厳しいが、同社のレディスビジネスは健闘を見せている。7月のセールは伸び悩んだが、プロパー品は堅調だった。8-9月の端境期から秋の立ち上がり時期も好調で、前年実績を確保したという。
好調なレディス企画では、インナーで培った肌触りの良い“コンフォート”(快適)性が特長のアウターを提案した。その一例が、ハリコシ感を高めた“ローズペトールローサ”(ピーチスキン)加工を施したワンピース。綿100%の70番単糸のスムースだが、加工技術によりレーヨン調の手触りを実現した。
ライセンスビジネスでは、レディスインナーの「ポール&ジョー」において、初めてブラジャーとショーツを企画した。リピーターが付いている同ブランドだが、ブラとショーツのセット提案(上代価格は8,000円)が評価を集めた。
メンズでは、ライセンスブランドの「リーガル」において、「湯上りシャツ」を企画した。インナーのノウハウを活用し、サッカー地のシャツを作った。汗ばむ湯上り時に肌離れの良いウエアを企画した。
OEMビジネスでは、蓄積された技術力を活かし、10数種類のTシャツや、靴下、肌着などを企画・提案した。高感度ブランド「Nハリウッド」やセレクトショップ「ビショップ」などで採用されている。種類が豊富な商品企画、OEM提案には定評があるそうで、今後も新しい取引先の開拓を進める構えだ。
(樋口尚平)