渋谷・原宿エリアをファッションで盛り上げる
「渋谷原宿ファッションフェスティバル」開催
update: 2020/10/20
毎年3月と10月に開催されるファッションウィークの会期中に行われるイベント「渋谷原宿ファッションフェスティバル」が、今年も10月17,18日で開催された。
今回は新しく生まれ変わった宮下公園をメイン会場にファッションショーを行ったほか、コロナ禍で休業を余儀なくされた渋谷区内にあるアパレルメーカー、ショップなどが出店する渋谷区公認ECモールの開設が発表された。
渋谷区のカルチャー産業を守る
「シブヤ・ファミリーセール」

写真左より一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構の
三宅理事長、原宿神宮前商店会の八木原会長、
一般社団法人日本ショッピングセンター協会の飯島理事、
長谷部渋谷区長、ワンオーの松井代表、
りゅうちぇるさん、渋谷区商店会連合の大西会長
イベント開催前に行われたキックオフイベントでは、長谷部健渋谷区長ほか、一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構の三宅正彦理事長、原宿神宮前商店会の八木原保会長、渋谷区商店会連合の大西賢治会長、一般社団法人日本ショッピングセンター協会の飯島薫理事、ワンオーの松井智則代表取締役、タレントのりゅうちぇるさんが登壇。イベント内で長谷部区長より「シブヤ・ファミリーセール」が10月18日よりスタートすると発表された。
「シブヤ・ファミリーセール」とは、2020年8~9月に実施された渋谷区のカルチャー産業支援を目的としたクラウドファンディングで集まった約5000万円の支援金の一部を使用し運営する渋谷区公認のECモール。
出展対象は渋谷区に本社・ショップがある企業または、渋谷区を拠点に活動するブランドやデザイナーの商品で、一般的にかかる出店者の初期費用が不要。大手のECモール同様に商品を送るだけでEC業務をすべて委託することができ、プロモーションも「シブヤ・ファミリーセール」が主体となって行い、小規模ブランドやショップでも新規ユーザーの獲得コストを抑えることができる仕組みとなっている。
長谷部区長は「コロナ禍で大規模なイベントの開催が難しく、渋谷区の文化発信が苦戦しているが、できる限りやろうとクラウドファンディングで集まった資金の中から渋谷区を盛り上げるためのECモールを開設しました。アパレルの苦戦を目の当たりにし、セールで人を集められないという悩みも聞きました。この活動でアパレル業界、渋谷区を盛り上げて欲しいです」と話した。
りゅうちぇるプロデュース
「シブハラユーズドファッションショー」を開催
2020年夏に生まれ変わった渋谷の新名所、宮下公園にて行われたのは、りゅうちぇるがプロデュースする「シブハラユーズドファッションショー」、専門学校生による「me school AREA 3.0」、MIKIO SKABE(ミキオサカベ)、PERMINUTE(パーミニット)のファッションショーが行われた。
りゅうちぇるはファッションショーに向け「18歳のときに原宿に憧れて上京してきて、どんな格好をしても許される原宿の街で自分の個性を生かし、自信を育てることができた。今日は色んな個性をミックスし、楽しんで良いというコトを伝えたいです。また、今はサステナブルな時代なので、古着を中心にコーディネートしました。世の中が落ち着いたら、また渋谷、原宿を個性で彩れるように、そんなことを想像しながら見てもらいたい」と語った。
悪天候ではあったが宮下公園にはファッションショーを楽しみにした多くの観客が来場。また同時にライブストリーミングでもショーを配信。オフラインでもオンラインでも渋谷からファッションを楽しもうと発信するイベントとなった。
(ファッションライター 苫米地香織)