東京・大阪で「デニム大学」を開講
小林道和氏(エドウイン)と貝原良治氏(カイハラ)を講師に迎え
update: 2010/07/01
一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構と繊維ファッション産学協議会は、6月22日と30日の両日、東京と大阪で講演「デニム大学」を開催した。6月22日は東京・恵比寿「SPAZIO」、6月30日は大阪・綿業会館。講師に東京・大阪ともにエドウイン商事の小林道和専務と、カイハラの貝原良治会長の両氏を招いた。
小林道和エドウイン商事専務は「世界が注目する日本のジーンズ」と題して、終戦直後に米軍払下げの古着として日本に上陸したジーンズの歴史を、また日本独自の洗い加工として世界に広まった「ストーンウォッシュ」についてエピソードを交え講演。そして、経済成長著しい中国市場の展望を述べて締めくくった。
貝原良治カイハラ会長は「デニムの基礎知識(原料~後加工)」と題して、デニム生地のできるまでを紡績から後加工までの工程について説明。何の加工も施さないデニム生地は、製品化して洗濯すると大きく捩(ネジ)れて縮むので、その防縮加工、スキュー加工(防ネジレ)の工夫についてわかりやすく解説した。
【University of Denim「デニム大学」講師プロフィール】
■株式会社エドウイン商事 専務取締役 小 林 道 和 氏
○プロフィール
1974年、EDWINに入社。入社後は一貫して企画・生産・開発の分野を歩み、自社工場の設立やストーンウオッシュの開発に携わる。以降、工場におけるデニム素材、洗い加工の開発等、常に最先端の日本のモノづくりに尽力している。日本ジーンズ協議会の牽引役として様々な分野で活躍。
■カイハラ株式会社 代表取締役会長 貝 原 良 治 氏
○プロフィール
大学卒業後、八木商店入社。1970年に貝原織布(株)入社し、常務取締役に就任。専務取締役、代表取締役社長を経て、2003年代表取締役会長に就任。現在、日本綿スフ織物工業連合会会長、日本繊維産業連盟常任委員、日本ファッション・ウイーク推進機構理事などを努めながら、日本の繊維産業の発展に貢献。
【会場展示】
(ファッションライター 南充浩)