第39回 ベストジーニスト2022 発表
一般選出部門に菅田将暉さん、池田美憂さんが選出!
update: 2022/11/11
日本ジーンズ協議会がジーンズの良さをより多くの方に知っていただく活動として、1984年より行ってきた「ベストジーニスト」。今年で39回目となり「ベストジーニスト2022」発表会が、2022年11月10日(木)に品川インターシティホールで開催された。
今年は、SNS調査によりランダムに選ばれた10~50代までの幅広い世代から“最もジーンズが似合う有名人”を投票してもらい集計結果により上位男女各1名を決定する『一般選出部門』、ベストジーニスト選考委員会により選出される『協議会選出部門』、これからの時代を作る新たな世代からジーンズ・スピリットを感じられる方を選出する『次世代部門』、ビジネスシーンにおけるジーンズの普及に貢献した企業に送られる『協議会選出 特別貢献賞』の4部門の受賞者が発表された。
今年の一般選出部門には俳優の菅田将暉さん、タレントの池田美憂さんが選ばれた。菅田さんは残念ながら発表会に出席ができなかったが「ジーンズは大好きで最も長くハマっているコンテンツの一つ。古着を買ったり、ジーンズをはいてお風呂にも入ったり、駄菓子屋のおばちゃんが履いていたジーンズがカッコよかったから『それが欲しい』とお願いしたことあるし、自分で作ったこともある。それくらい好きなので今回選んでいただけて感謝しています」とコメントを寄せた。
池田さんは「一般部門で選ばれることが念願でした。モデル時代にはコラボしたり、カラコンをプロデュースした時にはパッケージにデニムのイラストを入れたり、物心つく頃から慣れ親しんでいたので、ものすごくうれしい!」と喜びを表した。
普段から“スタイルアップできるコーディネート”を意識しているということで、この日はジーンズとシューズが繋がったボリュームのあるシルエットに合わせて、トップスは短めでスッキリとさせ、腹見せでスタイルアップ。
協議会選出部門には俳優の伊原剛志さん、広末涼子さん、仲里依紗さんが選出された。伊原さんは自身のSNSのプロフィールに書いた「俺の自由は誰も止められない!!」の文言や様々な活動を認められて選ばれた。「まさか自分が選ばれるとは思ってもいなかった。人生これからというところで選んでもらえてうれしい」と語った。
広末さんは自分よりもスタイルの良い母親がいつもジーンズを履いていたという思い出しながら「40代になって母のように仕事でもジーンズを履くようになって、今年はジーンズに関わる仕事も増えていたので、それを見ていただけたのかな」と話した。
個性的なファッションでも注目されている仲さんは「小さいころから憧れていた賞なので、本当にうれしい!特に殿堂入りされた浜崎あゆみさんに憧れていたので同じ賞をもらえたことがうれしいです」とコメント。制作に3日間を費やしたカラフルなドレッドのエクステンションとピンクのシューズに、古着のようなクタクタ感がいい味になっているオーバーサイズのデニムコーデが70年代のヒッピーな雰囲気を彷彿とさせていた。
次世代部門には俳優の窪塚洋介さんの長男で、俳優の窪塚愛流さんと、ファッション雑誌『ノンノ』の専属モデルとしても活躍するタレントの横田真悠さんが選出された。
2人とも子供の頃からジーンズに慣れ親しんできた世代だからこそ「私以上に家族が喜んでいた」と横田さん。窪塚さんは「この賞に恥じないように精進します」とコメントした。
前回から設けられた特別貢献賞には、スターバックス コーヒー ジャパン株式会社が選出。同社は2021年に従業員のドレスコードを改訂し、ジーンズの着用も可能になった。清潔感を保ちながらも自分らしさを表現し、自然なふるまいでの接客ができるようにしたことが選考された理由だ。
ジーンズは年齢・性別問わず多くの人に親しまれ、クローゼットの中には必ず1本はあるといわれ、ある意味ジェンダーレスなアイテムだ。来年には40回を迎え、歴史あるアワードであるといっても過言ではない。著名人・芸能人の中では「憧れの賞」の一つになっており、選出されることが知名度の指標になっているのを今回、改めて感じた。
(ファッションライター 苫米地香織)