国際アパレル機器&繊維産業見本市「JIAM 2022 OSAKA」の開催概要を発表
update: 2022/08/08
《JIAMレポート》
一般社団法人「日本縫製機械工業会」(JASMA)が8月5日、国際アパレル機器&繊維産業見本市「JIAM 2022 OSAKA」(主催=JASMA、会場=インテックス大阪)の開催概要を発表した。本来は2020年に開催予定だったが、コロナ禍の影響で延期されていた。期間は2022年11月30日から12月3日の4日間で、8か国・地域から136社(8月5日時点)が出展する予定だ。
8か国・地域から136社が出展
展示会の概要は、同日に開催されたJIAM実行委員会において了承された。今回のテーマは「JIAMから、つながる...~次世代技術と匠の技のコラボレーション~」。アパレルメーカーをはじめ、縫製業や繊維・素材メーカー、機械メーカー、プリント業、副資材メーカー、自動車や航空機系企業、インテリアなど広範な分野の来場を見込んでいる。
コロナ禍が影響で2020年の予定が延期されており、前回から実に6年ぶりの開催となる(前回は2016年4月の開催)。今回の出展社数は8か国・地域から136社(国内100社、国外36社。8月5日時点)。前回は15か国・地域から258社(国内180社、国外78社)が出展した。コロナ禍の影響がまだ残っている状況で現在、複数社による共同出展を募って出展社数を増やそうと力を入れている。
前回2016年の来場者数は1万5,257人(うち海外からは3,667人)だった。昨今は欧米市場を中心に、コロナ禍の影響から脱して消費や経済が元に戻りつつあるが、「来場者数は前回を下回るだろう」(JIAM Desk、宮島利明 シニアコーディネーター)と控えめに予測している。
「日本らしい“丁寧な仕事”をアピールしたい」
今回の「JIAM 2022 OSAKA」では、引き続き「VDMA」(ドイツ機械工業連盟縫製・皮革機械協会)、SPESA(the Sewn Products Equipment & Suppliers of the Americas=NPO米国縫製品機器およびサプライヤー協同組合)、「CSMA」(中国縫製機械協会)が特別協賛する。
出展スペースの99%が確定。新規出展社は34社(国内17社、国外17社)で、縫製機器が最も多い。またメーンの展示会に加えて、主催者が企画したセミナー、来場者への体験型ホームソーイングゾーンも設ける計画だ。セミナーは会期中、毎日開催する。ホームソーイングゾーンでは、ミシンの使用体験ができる。
JASMA副会長で「JIAM 2022 OSAKA」実行委員長の美馬成望 氏は、「日本らしい“丁寧な仕事”をアピールしたい」と意気込みを語った。東南・南アジアにおいて自動化のニーズがますます高まっていると指摘。中央アジアやアフリカへも需要は拡大していると分析する。「デジタル、ロボット、ネットワーク化が必要なテーマだと考えている」(美馬 委員長)。
(樋口尚平)