ミドルプライス商品群を新たに投入
新しい海外生産工場との提携
ボブソン2011秋冬企画
update: 2011/06/01

今年5月に民事再生法を申請したボブソンが、2011秋冬企画を発表した。レディースとメンズともにトップスを数種類提案し、秋冬シーズンに3回のそのトップスとともに主力であるボトムスとのコーディネイト提案を行う。
メンズは品ぞろえを強化し、これまでの低価格ゾーン(3800~4800円)の「ベーシック」ラインと、高額日本製商品群「ヘリテイジ」ライン(1万円後半以上)の間に、中間価格帯「スタイリッシュ」ライン(6000~8000円)を差し込む。この中間価格帯の「スタイリッシュ」ラインは、日本製でも中国製でもなく、ボブソンが新しい海外生産工場を開拓したことによるものである。主にヨーロッパ向け製品を扱っていた工場であるため、価格の割にクオリティが高くコストパフォーマンスに優れる。レディースも同じく6000~8000円の中間価格帯の新商品群を差し込む。
百貨店販路が強いレディースは、OL層の通勤対応を強化し、デニム以外のカラーストレッチパンツ類を拡充する。非デニムの素材開発にも力を注いでおり、コットンツイードやポリエステルレーヨン混のツーウェイストレッチ、先染めストレッチ素材などを中心に商品展開を行う。
民事再生法を申請したことにより、新たな支援先を探す同社だが、東京展・大阪展ともに取り引き先が来場し、ある程度の商談がまとまっているという。今後は、都心ファッションビルや郊外型ショッピングセンターへの直営店出店を模索していく。
(ファッションライター 南充浩)


