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『注目パーソン・インタビュー』
ミズノ 「山本睦朗常務」

update: 2011/07/11

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ミズノ 山本常務

ミズノ 山本常務

「無駄を省いて、チャネルを共有する」

ミズノは今年3月11日、アスレティック関連とウエルネス関連の部署を一括して束ねる「ウエルネス・アスレティック事業部」を新設した。ベースボールとゴルフ(用具のみ)を除くアスレティック(競技系)やウエルネス(健康関連)が担当分野で、会社全体の国内売り上げの約40%を占める主力部署の1つになった。同社が中期的に掲げる強化分野の中には、この新設部隊が扱うフットウエア(シューズ)&アパレルも含まれている。なぜ、新しい組織体に改編したのか。同事業部を管掌する山本睦朗・常務取締役にその狙いを聞いた。

ランニングで認知度アップ

この新設した事業部では、2つのことに取り組む。無駄を省くということと、営業面でチャネルの集約など効率化を図ることだ。ベースボールやゴルフ部隊は売上規模が大きいため、自己完結しても効率という面ではあまり問題がない。それ以外のアスレ競技の場合は小規模な種目もあるため、横軸で統一した効率的な組織体を構成する必要性がある。

「ウエルネス・アスレティック事業部が立ち上がったのは3月11日で、東日本大震災が発生した日でした。社内で本格的に組織が動き始めるには時間がかかりました。4月(新年度)に入ってから、ようやく落ち着いてきました。同事業部の取り組み課題として、大きくは2つの面があると思います。1つは商品企画において無駄な部分を省くこと、重複を排除すること。まだアパレルとフットウエア部隊を一緒にして間がないので、具体的な効果が表れてくるのは少し先になると思います」

前述の通り、グローバルで強化する分野がフットウエアとアパレルだ。

「ランニングはブームと言われていますし、恩恵を被って伸びてきていると思います。ウオーキングもずっと右肩上がりですが、震災以降3-5月ごろは悪かった。6月以降は少し戻ってきました。ランニングでは(協賛している)『大阪マラソン』が我々にとって大きな話題です。しかし、ランニングシューズ全般をもっと伸ばさないといけません。低価格の普及品モデルはよく売れているし、ランニングシューズ全体では増えている。しかし『ウエーブ ライダー』や『ウエーブ インスパイア』など高機能ランニングシューズの伸びがまだまだ全然、足らない。ここが大きな課題です。今年度に入り伸びてはいるのですが、2ケタには乗っていません。まだ、『ミズノ』のランニングシューズブランドとしてのイメージが足りないと思う。陸上スパイクは地位を築いているのですが...。そういう意味もあり、『大阪マラソン』にスポンサー協力し、認知度を高めていきたい。『野球のミズノ』『ゴルフのミズノ』に続き、改めて、『ランニングのミズノ』を作っていかなくてはいけません」

「サッカーシューズは、昨年非常に売れたので今年は無理をしないでおこうと考えていましたが、まだまだ伸びています。うれしい誤算です。昨年の(サッカーワールドカップの契約選手の本田圭佑選手の『イグニタス』使用という)勢いを引きずっているようです。特に『イグニタス』では、ジュニア層のすそ野へまで広がった。このジュニアのファンを離さないで、つなげていきたい」

「マルチトレーニングは非常に好調。ボリュームも大きいので助けられている。『スーパースター』の穴を埋めて余りあるまでに成長した。昨年度はサッカーシューズだけではなく、マルチでもプロモーションに本田選手を起用した波及効果があった。サッカーワールドカップ以降、存在感が増したので、小売店でも売り場を作りやすくなりました」