TOP > 注目パーソン インタビュー > デサント、専務執行役員グローバル事業...

デサント、専務執行役員グローバル事業推進部・グローバル業務部 兼)東南アジア支店 管掌 久保洋三氏

「いかに顧客心理を想像できるか」

update: 2019/11/11

1ページ2ページ3ページ次のページへ >
デサント、久保洋三 専務執行役員。 「いかに顧客心理を想像できるか」を重視する

デサント、久保洋三 専務執行役員。
「いかに顧客心理を想像できるか」を重視する

今年6月20日付で、デサントの専務執行役員に就任した久保洋三氏。伊藤忠商事の食料カンパニープレジデントからの転身だが、かつてはジーンズなどアパレルビジネスにも携わってきた経験を持つ。デサントではグローバル事業推進部、グローバル業務部を束ねるかたわら、東南アジア支店も管掌する。新天地で優先して取り組むことは何か、話を聞いた。

できることは何でもやる

同社の2020年3月期第2四半期は、連結売上高が659億2,600万円(1.3%減)、営業利益26億3,800万円(8.2%減)、経常利益29億600万円(9.7%減)の減収減益となったが、当初計画の数値は上回った(当初計画は売上高644億円、営業利益15億円、経常利益16億円)。下期に入り、7月から発生した韓国国内の日本製品の不買運動の影響が拡大。デサントコリアの売り上げが月平均で30%減と苦戦を強いられる状況になっている。そのマイナス要因を鑑み、通期の業績見通しを下方修正した。

新しい経営陣に刷新しておよそ半年。具体的な経営改善の取り組みはこれから本格化するが、現時点でどういった方向性を目指しているのか。今年8月に公表した新しい中期経営計画「D‐Summit 2021」の中で触れているように、成長が期待できる中国(China)市場を最重要地域に据え、安定した収益基盤の確立を目指す。投資は日本・韓国・中国の3市場に集中させる計画だ。

久保 専務執行役員の担当分野はグローバル事業全般で、前述の成長分野であるアジアがメーンになる。しかし、柔軟な動きで会社をサポートする姿勢のようだ。

「肩書は『グローバル事業』を管掌することになっているが、基本的にできることは何でもしようと考えている。退路を断って(デサント社長に)就任した小関秀一社長のそばで、お手伝いできることは何でもやるという気概でいる」