デサント 執行役員 リテール統括部長 高畑泰宏 氏
直営ビジネスに先鞭を付けた旗艦店舗
update: 2013/12/19
去る10月10日、東京・原宿に「デサント」ブランド初の直営路面店を出店したデサント。過去、「アリーナ」や「ルコックスポルティフ」の直営展開はあるが、社名ブランドである「デサント」の出店はなかった。およそ3年前から直営展開の体制を整え始め、ようやく今回の初出店に至った。国内1号店で、「デサント」ブランドの世界観を内外に発信する拠点として、旗艦店舗に位置付ける。出店の目的を、同社の高畑泰宏執行役員リテール統括部長に聞いた。
ブランドの様々な“面”を見せる場に
東京の山手線、JR原宿駅を降りると、すぐ眼に飛び込んでくるのが「デサント」ブランドのフラッグシップショップ「DESCENTE SHOP TOKYO」(デサント ショップ 東京)だ。ブランドカラーの“黒”を基調にし、白地のブランドロゴが入った外観はそのまま同ブランドの世界観を表現している。
「かねて、自分たちでMD(マーチャンダイジング)を構築した売り場を作るべきだと考えていました。種目別では大手スポーツ量販店などで展開していますが、トータル展開の売り場がなかった。『デサント』ブランドの様々な“面”を見せられる場所に位置付けています」
売り場は3層構造。約100坪(事務所スペース含む)のスペースで、様々な切り口で「デサント」ブランドの世界観を表現する。1階は「マルチトレーニングウエア」を展開。最も力を入れている競技ウエア分野で、主力でもある。2階は「インターナショナルコレクション」で、「オルテライン」や海外限定の「デュアリズム」など、スポーツカジュアルや高感度ファッションを意識した商品群を集積する。地階は「フットウエア/パフォーマンスギア」。今年からスタートしたシューズの「イノヴェイト×デサント」をはじめ、機能アンダーの「ジェノーム」や「コウノエベルト」などトレーニングアイテムを展開する。
「オープン後の推移は当初の予定通りの推移です。今秋は2階が売り上げのメーンになっていますが、(主力分野である)1階のパフォーマンス売り場が伸びてくると、今後は競争力のあるMDを広げていけると思います」