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ミズノ 取締役 七條毅氏
(グローバルアパレル事業・グローバルアパレルプロダクト本部担当)
日本市場は競技主体に、海外はランニングとマルチで開拓

update: 2012/08/06

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ミズノ 取締役 七條毅 氏

ミズノ 取締役 七條毅 氏

ミズノのアパレルビジネスは昨シーズン(2011年度)、順調に業績を伸ばした。中でも日本国内と欧米市場がけん引役になった。同社のアパレルをグローバルの観点から指揮する七條毅取締役。中国ビジネスも統括する。前回(7月30日更新)紹介した研究開発本部・品質保証部を担当する樋口良司取締役と並び、今年6月新たに取締役に就任した。海外市場で売り上げを伸ばしていく上で主力アイテムに据えているのがフットウエアとアパレル。フットウエアと並びグローバル化のカギを握るアパレルの現状と今後を聞いた。

2011年は好調に推移

七條取締役は国内外のアパレルビジネスを包括的に見る。今回、中国ビジネスも担当分野に加わった。

「アパレルとバッグのグローバル向けの企画・生産の担当は変わりません。プロダクト(商品)カテゴリーにおいて、アパレル、フットウエア、エキップメントの事業とマトリクスの関係でアパレルの世界成長戦略をドライブしていく分野――以前は加藤昌治常務が担当していたところと、中国ミズノが新たに加わりました――董事長が北野周三常務から私に替わりました」

前期のアパレル事業はグローバルでも好調だった。一部、店舗数を絞った中国では横ばいだったが、そのほかの地域ではいずれも増収を達成した。

「2011年度(2012年3月期)の実績は、国内はベースボールのユニフォームを含めたアパレル全体で前年比107%でした。海外も同じく107%で成長できました。中国は店舗数を多少コントロールした面もあり100%と前年並みでした。アパレルでは差別化が難しい。そこで中国卓球チームのシューズで契約を結び、トップ選手の着るウエアという形で攻めています。この部分で開拓を加速させたいと思います。北米は106%、欧州が107%と好調でした。中国を除く東南アジアを中心としたアジア地域は160%でした。国内はマルチトレーニングが2ケタ増を達成。ランニングウエアも好調でした」

2012年シーズンも前期の好調の波を持続しているようだ。

「2012年の途中経過について、米国は順調。欧州は少し経済危機の影響があったのか減速気味。中国は新製品の消化率が順調です。日本国内は、マルチトレーニングとランニングが引き続き2ケタ以上の成長。ゴルフ、アウトドアも順調で、野球のユニフォームが少し減速気味です。そのほかの競技は順調。スイムは少し減速気味です」