Messe München
Executive Director of Business Unit Consumer Goods Director ISPO Group ──
メッセ・ミュンヘン ISPOグループ ディレクター、トウビアス・グローバー氏
update: 2018/11/13
「新しいターゲットは“コンシューマー・エキスパート”」
大阪商工会議所が主催する「スポーツハブ KANSAI」のシンポジウムに出席するため、来日したISPOグループのディレクター、Tobias Gröber(トウビアス・グローバー)氏にインタビューした。今後、ISPOはどういった方向性を採るのか、世界のスポーツ市場をどう分析しているか、また日本のスポーツ関連企業に期待することは何かを聞いた。
マーケットの変化に合わせて、Strategyを替える
ISPOは、スポーツ関連用品メーカーが一堂に会する世界最大規模の展示会。スポーツ業界の企業取引を主目的とする“BtoB”の見本市だ。2018年に開催された同展では、2,802社(前年比70社増)の出展企業、8万6,606人(同3,235人減)の来場者が集まった。Messe München(メッセ・ミュンヘン)は多くの展示会・見本市を企画・主催しているが、ISPOもその中の1つである。グローバー氏はそのISPOのExecutive Director of Business Unit Consumer GoodsのDirector(ディレクター)を務める。
ISPOは現在、従来のBtoB主体の展示会中心の在り方からの脱却を推し進めている。2010年、新しいStrategy(戦略)を策定。「Business Professionals」に加えて、「Consumer Experts」(コンシューマー・エキスパート)の取り込みにも力を入れている。
「ISPOは元々、BtoBを主体にした存在で、今後もその基本姿勢を変えるつもりはありませんが、マーケットが変化している昨今、我々も“BtoBtoC”を意識した新しい体制へ変化していく必要性が高まってきました。エンドユーザーが我々のウェブサイトを訪れても、BtoB寄りの情報ばかりで、彼らが求めるコンテンツを提供できていない現状がありました」
「“Consumer Experts”とは、スポーツ好きで、関連の最新情報にも敏感で誰よりも早く手に入れたいと思うエンドユーザー達のことです。従来のBtoBの関係に加え、こうしたBtoBtoCの開拓にも力を入れていきます」