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ミズノ 取締役 七條毅氏
(グローバルアパレルプロダクト本部担当)

生産拠点を東南アジアへ

update: 2013/08/12

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ミズノ 取締役 七條毅氏

ミズノ 取締役 七條毅氏

ミズノのアパレルビジネスをグローバルに管轄する七條毅取締役。昨年6月、取締役に選任されて、2年目のシーズンを迎えている。2012年度のアパレルビジネスはグローバルで約105%と堅調な推移だった。うち約80%を占める日本も好調だという。2013年度(2014年3月期)の春夏商戦では、トレーニングウエアやスイムなど好調アイテムが生まれている。グローバル展開の上で大きな柱の1つになるアパレル。今期はどのように強化していくのか、七條取締役に話を聞いた。

国内を中心に好調を維持

今期2013年度は売上高570億円(単位は日本円、5%増)を目指す。バッグ類は20億円(同、30%増)。主力の日本市場は460億円(6.0%増)と引き続き堅調に推移する見通しだ。

「目下、海外売上を伸ばしていこうとしています。5つの地域、大別すると2つのワールド――ウエスタンワールド(北米・欧州の成熟市場、南米・ロシアの発展途上市場の2地域)とアジアンワールド(日本・香港、中国・台湾・韓国、東南アジアの3地域)に分け、投入する商品もきっちり分けていこうと考えています」

「種目別では、ダイヤモンドスポーツの野球は前期ほぼ横ばい。パーソナルユースのウエアが108%でした。今期の第1四半期はユニフォームも105%。ライツビジネス(阪神タイガースのレプリカウエアなど)は昨年より倍増しています。コンペティション(競技)関連は昨年110%でした。今年はマルチもウイメンズが40%増とけん引役になりました。今春からトレーニングウエアでトレンドを意識したライン『カラーズ』をリニューアルし、『NXT』(エヌエックスティー)という新名称でスタートさせましたが、これがスウェット関連とともに好調です。競技関連は105%だったが、今年はスイムウエアが2ケタ以上伸びている。卓球を中心にラケットスポーツも120%と伸びています」

2011年度(2012年3月期)は中国を除く全地域で前年を上回った。2012年度もその好調を持続したシーズンだった。

「ライフスタイル系アパレルで特筆すべきは機能アンダーの『バイオギア』です。昨年は130%だったが、今期の第1四半期は160%。商品ラインナップの揃ったことが原動力になりました。ランナーニーズのほか、山登りユーザーもうまく取り込めていると思います。しかし、非常に競合他社の商品が多い分野なので、小売店の販売員に『バイオギア』の特徴や良さを伝えていこうと考えています。日本は好調ですが、まだまだやることはあると思います」