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『注目パーソン・インタビュー』
ミズノ 「山本睦朗常務」

update: 2011/07/11

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スポーツ施設との相乗効果も視野に

「今期、4-5月の出だしは順調に立ち上がりました。しかし一方で、順調に行き過ぎるのも怖いと思うが。震災の影響は思いのほか軽微でした。意外と順調に来ています。影響があるのはゴルフの用具関係とスイム(水着)です」

「しかしスイムは、『レーザーレーサー』やラバー水着が出てきたころのような大きなぶれはないでしょう。スイムは競泳・マスターズ・フィットネスの3つにカテゴライズしていますが、最も見るべきはフィットネス。苦戦しており、支持が十分に得られていません。女性社員を起用した『ビーナスプロジェクト』を進めています。それから、マスターズ層をしっかりサポートすることです」

新組織の効果が表れてくるにはもう少し時間がかかりそうだが、取り組み課題は明確だ。

「中長期で絶対にやらないといけないことは、競技系人口は増えないので、競技以外のところを育てていかないといけない。つい今売れている商品へ意識が行ってしまう。ハードルが高く難しい新商品開発や新規チャネルの開拓が遅れていくことを危惧しています」

「新規チャネルの開拓はどんどん進めています。毎月30軒ほど回っています。今は靴店が中心ですが、調剤店舗など医療系やギフトショップなどにも足を運んでいます。比較的早く成功したのは健康グッズを売るTVショッピング。『ジャパネットたかた』で『じつは!腹筋くん』が1年間で10万台以上販売できた。従来のスポーツ系チャネルでは難しかったと思います」

フットサルやフィットネス、プールなどの施設運営を手掛ける「サービス施設サービス部」も担当する山本常務。現在、80施設を展開。数年後には売上高100億円、100施設、のべ1500万人の利用者数という目標を立てている。

「おそらく3年後には100億円、100施設という目標を達成できると思います。当事業部との関わりも大きい。相乗効果を表さないといけない。施設で各種目のユーザー向けイベントを仕掛けることができる反面、合理化を進めるべきところもあるし、色々な利用方法を考えています」

山本睦朗(やまもと・むつろう)氏 1954年生まれ。77年3月、ミズノ入社。95年6月、(株)ミズノウェルネス社長。99年3月、フットウウエア企画生産部長。01年10月、養老工場長。03年6月、取締役(大型店営業本部長)。09年6月、同(大型店営業本部、スポーツ施設サービス部、ウエルネス・スポーツアパレル事業部担当)。11年6月、常務取締役(ウエルネス・アスレティック事業部、スポーツ施設サービス部)。