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ミズノ、常務執行役員 七條毅氏
(グローバルフットウエアプロダクト本部、グローバルアパレルプロダクト本部、グローバル・ブランド開発 担当)
「アパレルとフットウエアは重要な成長エンジン」

update: 2016/07/19

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欧州はテニス──新規分野の開拓も進める

今期は引き続き、各地域・各種目に適した強化策を推し進める。強化ポイントに優先順位を付けるというわけではなく、適所を地道に強化していくというイメージだ。今期のアパレルは連結売上高で590億円(前期571億円)、フットウエアが640億円(同628億円)の計画である。

「フットウエアでは、国内はランニングとウオーキングという2つの面で強化していきます。新規では、ワーキングシューズが計画数の8万足に対し3万足という好調なスタートで、この分野も育てていきたい。アジア圏ではサッカーに力を入れます。再浮上してきた中国市場では、競技需要が高まりサッカースパイクが伸びています。フィッティングによるレザーのトップモデル『モレリア』がけん引役です」

海外ではランニングが核になる。 写真は「WAVE AERO 15」

海外ではランニングが核になる。
写真は「WAVE AERO 15」

海外ではランニングが核になる。米州はしばらく、調整局面が続くようだ。一方、欧州はランニング、ハンドボールなどのインドアスポーツに加え、第3の柱としてテニスを強化する。

「先のウインブルドンでも、10数人の選手に当社製品を使用してもらいました。サイドステップへの対応など求められる機能性も高いため、競合ブランドはランニングほどではないと感じます。伸び代は大きいと思います」

非アスレの分野──昨秋、デビューしたばかりの「ミズノライフスタイル」のカテゴリーでは、来春(2017年春)にイタリア企画の新しい商材が登場する予定。イタリアミズノを中心にイタリアのデザイナーが設計・監修したライフスタイル向けのシューズで、6月の「ピッティ・ウォモ」にも出展した。新規のアカウントも獲得したそうで、来春からイタリアのセレクトショップを中心に販売が本格スタートする。

略歴 七條毅(しちじょう・たけし)氏 1961年生まれ。84年3月。ミズノ入社。2005年3月、アスレティック事業部マーケティング部長。10年3月アパレル企画生産本部本部長。12年3月、グローバルアパレルプロダクト本部本部長。12年6月、取締役(グローバルアパレルプロダクト本部担当)。16年7月から現職。