ミズノ、常務執行役員 七條毅氏
(グローバルフットウエアプロダクト本部、グローバルアパレルプロダクト本部、グローバル・ブランド開発 担当)
「アパレルとフットウエアは重要な成長エンジン」
update: 2016/07/19
海外生産の半分がベトナムにシフト
海外セグメントの収益はアジアが上昇基調にある。特に台湾・韓国を中心に売り上げを伸ばした。米州は前述の外的要因もあり損失を計上、調整段階にある。欧州は通貨安の影響もあり損失を計上したが、今期は黒字回復の見通しだ。アパレルとフットウエアの海外売上比率は、アパレルの80%が国内市場で、フットウエアは60%が海外売り。アパレルの海外市場開拓の余地がまだまだある。
一方、生産拠点のトランスフォーメーションも進んでいる。新しい生産拠点を開拓・構築する“チャイナプラスワン”と指摘されて久しいが、同社では海外生産の半分がベトナムだという。
「今後はサプライチェーンの状況を見極めながら、インドネシアの拠点も強化していこうと考えています。加速させようとしているのは東南アジアでの生産。日本向けだけではなく、欧州や北米市場向けに供給できるような体制が整ってきました。アパレルだと、中国ミズノに短納期対応ができる工場がある。タイミズノではソーシング、素材開発ができる体制が整ってきました」