TOP > 財務分析レポート > 国内上場スポーツ企業5社、2024年3月期 ...

国内上場スポーツ企業5社、2024年3月期 第2四半期まとめ──全社で増収、過半数が増収基調に

update: 2024/11/22

国内上場スポーツ企業5社、2025年3月期 第2四半期まとめ(表1)

国内上場スポーツ企業5社、2025年3月期
第2四半期まとめ(表1)

国内上場スポーツ企業5社の2024年3月期第2四半期(4-9月)が出揃った。全社で増収を達成、過半数が増収基調となった。円安の後押しで売り上げを後押しした企業があったほか、国内向けではコスト増の影響も見られた。

コスト高の傾向が続く

対象にしたのは美津濃(ミズノ)、デサント、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼットの5社(順不同)。いずれも9月末に第2四半期を迎えた企業だ。全社が増収を達成、4社が増益となった。

ミズノは連結売上高が1,196億1,300万円(4.5%増)と堅調な推移だった。売上総利益率(粗利率)が41.3%(1.6ポイント増)と改善した。営業利益は111億5,100万円(20.0%増)が2ケタの増益、経常利益も113億800万円(7.2%増)と過去最高額を更新した。主力の「日本」が703億円(3.1%増)と堅調な推移。フットボールやインドアスポーツ、ワーキングビジネスが健闘した。

デサントは連結売上高が628億1,800万円(4.7%増)と1ケタの増収。韓国ビジネスが健闘した。定価販売の増加や、日本のDTC事業が後押し、粗利率は61.1%(1.3ポイント増)と上昇した。韓国ビジネスが、売上高311億200万円(12.1%増)とけん引役になった。

ゴールドウインは連結売上高が533億6,700万円(4.4%増)の増収。主力ブランドの「ザ・ノース・フェイス」をはじめ、「ライフスタイル」カテゴリーがけん引役になった。営業利益は52億1,400万円(14,1%減)の減益。経常利益は、韓国の持分法会社・ヤングワンアウトドア社の投資利益が増えたことで、99億1,700万円(8.0%増)の増益となった。

ヨネックスは連結売上高が669億4,200万円(16.0%増)と2ケタの増収。主力の「バドミントン」がけん引役になったほか、地域では「アジア」が好調な推移だった。営業利益が76億9,100万円(37.1%増)と増益。経常利益も73億4,400万円(18.1%増)の増益となった。種目別の売上高では、主力の「バドミントン用品」が406億4,600万円(16.3%増)と2ケタの増収だった。