国内スポーツ主要上場企業、2025年3月期 連結決算 業績見通し──①美津濃
update: 2025/04/28
国内スポーツ主要上場企業の2025年3月期 連結決算の業績を展望する。第1回目は、美津濃(ミズノ)を取り上げる。前期(2024年3月期)は、国内外のビジネスが共に健闘し、増収増益を達成。過去最高の収益を更新した。地域では日本や米州、種目では野球やフットボールが好調な推移だった。商品別ではフットウエア、アパレルが順調だった。
前期に引き続き、過去最高の収益を目指す
前期の連結売上高は2,297億1,100万円(8.3%増)、売上総利益率(粗利率)は39.6%(1.4ポイント増)。営業利益が172億7,900万円(33.5%増)、経常利益が192億8,800万円(37.4%増)、当期純利益143億1,100万円(44.4%増)。
地域別の売上高は、主力の「日本」が1,414億円(7.5%増)とけん引役になった。「米州」は339億円(9.1%増)、「欧州」は256億円(1.7%増)。「アジア・オセアニア」は288億円(18.6%増)。商品別では、主力の「フットウエア」が715億円(12.2%増)、「アパレル」が636億円(10.1%増)。種目別では、「野球・ソフトボール」が408億円(12.2%増)。「フットボール」(サッカー)も175億円(44.6%増)。
今期の第3四半期は、増収増益と順調に推移している。引き続き販管費のコントロールがうまく行き、営業利益が160億300万円(16.5%増)と第3四半期では過去最高益となった。
通期の業績見通しに変更はない。連結売上高2,500億円(8.8%増)、営業利益190億円(10.0%増)、経常利益205億円(6.3%増)、当期純利益150億円(4.8%増)。当期に引き続き、増収増益を計画している。(続く)