外資系上場スポーツ企業3社、2021年12月期決算まとめ
各社共に業績が復調
update: 2022/04/01
外資系上場スポーツ企業3社の2021年12月期連結決算をまとめた。対象は12月末に本決算を迎えたアディダス、プーマ、アンダーアーマーの3社で、いずれも2021年12月期決算。各社共にコロナ禍の影響から業績が復調した。
欧米市場がけん引役に
アディダス社、プーマ社、アンダーアーマー社の2021年12月期連結決算を別表にまとめている。アディダス、プーマは共に2ケタの増収で、税引前利益は3ケタの増益となった。アンダーアーマーも2ケタの増収で、前期の損失計上から一転して、利益を確保するに至った。
アディダス社の売上収益は212億3,400万ユーロ(約2兆7,604億2,000万円、1ユーロ=130円で換算)、15.2%増。売上総利益率(粗利率)は50.7%(0.7ポイント増)と改善し、販管費率が41.9%(4.7ポイント減)と低下。営業利益は19億8,600万ユーロ(約2,581億8,000万円、同)、66.3%増の増益だった。地域別売上高では、主力の「EMEA」が77億6,000万ユーロ(約1兆88億円、同)、23.0%増。「North America」も51億500万ユーロ(約6,636億5,000万円、同)、13.0%増と好調だった。
プーマ社の売上収益は、68億500万ユーロ(約8,846億5,000万円、1ユーロ=130円で換算)、30.0%増。売上総利益率(粗利率)は47.9%(0.9ポイント増)と改善し、販管費率が低下。営業利益(EBIT)が5億5,700万ユーロ(約724億1,000万円、同)、66.3%増となった。地域別の売上高では、「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)が25億3,100万ユーロ(約3,290億3,000万円、同)、27.7%増。「Americas」(米州)が26億3,600万ユーロ(約3,426億8,000万円、同)、48.5%増と「EMEA」の売上規模を抜いた。
アンダーアーマー社の連結売上高は56億8,300万米ドル(約6,535億4,500万円、1米ドル=115円で換算)、27.0%増。売上総利益率(粗利率)は50.3%(2.0ポイント増)と改善し、販管費率が相対的に低下したこともあり、営業利益4億8,600万米ドル(約558億9,000万円、同)を確保するに至った。地域別の売上高では、主力の「North America」(北米)地域が38億1,000万米ドル(約4,381億5,000万円、同)、29.4%増と増収。セグメント利益は9億7,200万米ドル(約1,117億8,000万円、同)、105.1%増。「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)、日本を含む「Asia-Pacific」(アジア・太平洋)地域も好調に推移した。