主要上場スポーツ企業5社、2025年3月期 第3四半期まとめ──全社で増収を達成、増益が過半数を占める
update: 2025/02/28
主要上場スポーツ企業5社の2025年3月期(2024年度)第3四半期(4-12月)の連結決算をまとめた。全社で増収を達成したほか、過半数の企業が増益に至った。デサントが第3四半期で上場を廃止したが、引き続き一覧に加えている。
ミズノ、ヨネックスが過去最高収益──好業績の傾向が続く
対象としたのは、美津濃(ミズノ)、デサント、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼットの5社(順不同)。いずれも2024年12月末に第3四半期を迎えた企業である。増益を達成したのはミズノ、ゴールドウイン、デサント、ゼット、ヨネックスの5社。ゴールドウインの減益は販管費増によるもので、当初計画に沿った推移である。
ミズノは増収増益。前年同期に続き、過去最高収益を更新した。連結売上高は1,753億6,400万円(4.4%増)、売上総利益率(粗利率)は41.6%(1.6ポイント増)と改善した。営業利益が160億300万円(16.5%増)と第3四半期では過去最高益となった。経常利益も169億2,800万円(12.5%増)と第3四半期で過去最高額、四半期利益も126億900万円(11.4%増)と増益を達成した。
デサントは増収増益を達成した。連結売上高は916億5,100万円(4.6%増)、経常利益は125億8,000万円(7.9%増)で、第3四半期では3期連続で過去最高益を更新した。デサント」「アリーナ」ブランドがDTC事業によりプラス成長したが、卸業態が苦戦した。「韓国」は523億2,000万円(10.2%増)と2ケタの増収。「デサント」「アンブロ」を中心に健闘した。「China」は982億4,600万円(36.8%増)と大幅な増収となった。
ゴールドウインは増収、減益。暖冬の影響を受けたが、気温が低下した後は順調に売り上げを伸ばした。売上総利益率(粗利率)は52.0%(1.3ポイント減)と減少。販管費率が増えたこともあり、営業利益は169億3,900万円(11.7%減)の減益に至った。営業・経常段階で減益となったが依然、利益率は高い水準を維持している。
ヨネックスは増収増益で、過去最高の収益を達成した。連結売上高1,017億5,800万円(19.5%増)。売上総利益率(粗利率)は45.7%(1.4ポイント増)と改善。営業利益は113億9,100万円(38.8%増)と増益、経常利益も114億4,600万円(33.4%増)。四半期利益は92億4,900万円(47.3%増)となった。