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外資系スポーツ上場企業2+1社、2025年12月期 第1四半期まとめ──

update: 2025/06/09

外資系スポーツ上場企業2+1社、2025年12月期 第1四半期まとめ(表1)

外資系スポーツ上場企業2+1社、2025年12月期
第1四半期まとめ(表1)

主要な外資系スポーツ上場企業2社の2025年12月期第1四半期(1-3月)をまとめた。対象企業はアディダス、プーマの2社で、参考に、決算期を変更したアンダーアーマー社の2025年3月期の業績も付け加えた。

アディダスは増収増益、プーマは伸び悩む

対象にした企業は、adidas AG(アディダス社)、PUMA(プーマ社)の2社で、いずれも12月期決算で、3月末に第1四半期を迎えた。参考に、Under armour,Inc.(アンダーアーマー社)の2025年3月期の業績も別表に加えている。

外資系スポーツ上場企業2+1社、2025年12月期 第1四半期セグメント別売上収益(表2)

外資系スポーツ上場企業2+1社、2025年12月期
第1四半期セグメント別売上収益(表2)

adidas AGの2025年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算は、主力の「Europe」(欧州)や「North America」(北米)、中華圏(Greater China)が健闘し、増収増益。全地域で増収を達成した。連結売上収益は、61億5,300万ユーロ(約9,967億8,600万円、1ユーロ=162円で換算)、12.7%増の増収。売上総利益率(粗利率)は52.1%(0.9ポイント増)と改善した。販管費率も低下し、営業利益は6億1,000万ユーロ(約988億2,000万円、同)、81.7%増と増加した。

PUMAの2025年12月期第1四半期(1-3月)連結決算は減収減益。連結売上収益は、20億7,600万ユーロ(約3,363億1,200万円、1ユーロ=162円で換算)、1.3%減の減収。粗利率は47.0%(0.5ポイント減)と回復。営業利益(EBIT=利払前税引前利益)は5,700万ユーロ(約92億3,400万円、同)、63.7%減と減益に至った。粗利率が微減したほか、販管費も増加し、利益が減少した。

Under Armour,Inc.(アンダーアーマー社)の2025年3月期連結決算は減収、損失に至った。主力の「North America」(北米)地域や「Apparel」(アパレル)の苦戦が影響したほか、販管費率の増加も影響した。連結売上収益は51億6,400万米ドル(約7,694億3,600万円、1米ドル=149円で換算)、9.4%減の減収。粗利率は47.9%(1.8ポイント増)と改善したが、販管費率の増加が影響。営業損益は1億8,500万米ドル(約275億6,500万円、同)の損失を計上するに至った。税引前損失は2億100万米ドル(約299億4,900万円、同)だった。