TOP > 財務分析レポート > アシックス、2021年12月期 第2四半期 大...

アシックス、2021年12月期 第2四半期
大幅な増収、4年ぶりに2,000億円台を回復

update: 2021/08/16

けん引役になった主力のパフォーマンスランニング。 写真は「METASPEED」シリーズ

けん引役になった主力のパフォーマンスランニング。
写真は「METASPEED」シリーズ

アシックスの2021年12月期 第2四半期(1-6月)連結決算は、コロナ禍の影響から脱して大幅な増収を達成した。4年ぶりに連結売上高が2,000億円台に上った。損益面でも黒字を確保。営業利益が6年ぶりに200億円台を回復した。主力の「パフォーマンス ランニング」がけん引役になったほか、全地域で増収を達成した。

主力の「パフォーマンス ランニング」がけん引役に

アシックス、2021年12月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

アシックス、2021年12月期
第2四半期 財務数値一覧(表1)

連結売上高は2,094億7,800万円(42.6%増)。主力の「パフォーマンス ランニング」がけん引役になった。「コアパフォーマンス スポーツ」「スポーツスタイル」も増収増益と順調に回復した(表2を参照)。売上総利益率(粗利率)は50.3%(2.3ポイント増)と改善したほか、販管費率が低下。営業利益239億9,300万円を確保した。6年ぶりに200億円台を回復した。

重要強化ポイントで主力にしている「パフォーマンス ランニング」が売上高1,085億9,400万円(54.2%増)と好調な推移だった。カテゴリー利益も262億3,400万円(165.5%増)で増収を達成した。特に「北米」「欧州」が好調に推移した。東京オリンピックも意識して、課題だった“スピード系”のシューズで新製品を投入したこともあり、売り上げは順調な推移だった。

アシックス、2021年12月期 第2四半期 部門別売上高(表2)

アシックス、2021年12月期
第2四半期 部門別売上高(表2)


地域別の売上推移でも、日本のほか北米や欧州、中華圏などが健闘した。伸び率が高かったのは「北米」(50.6%増)、「欧州」(55.9%増)、「中華圏」(51.1%増)など。「オセアニア」も53.0%増と高い伸び率だった。

第2四半期の復調を受けて、通期の業績見通しを上方修正している。連結売上高が3,950億円(20.1%増)、営業利益145億円、経常利益135億円の見通しだ。