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ゴールドウイン、アウトドア展 2019年春夏シーズン
「ザ・ノース・フェイス」──テーマは“クライミング”

update: 2018/08/10

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「ザ・ノース・フェイス」。 日本クライミング代表チームウエア

「ザ・ノース・フェイス」。
日本クライミング代表チームウエア

ゴールドウインのアウトドアブランドの2019年春夏展示会。主力の「ザ・ノース・フェイス」(TNF)では、“クライミング”をテーマにして、アスレチック市場における認知度の向上を目指す。「ヘリーハンセン」(HH)では、セーリングに軸足を置き、ライフスタイル系市場の開拓も推し進める。

「ヘリーハンセン」──セーリング基軸に各ラインを拡充

今回から、同社のアウトドア展では、TNFとHHの主力2ブランドに加え、コーポレートブランド「ゴールドウイン」のライフスタイルライン「Goldwin Lifestyle」と、消臭インナーを軸にする「MXP」ブランドも併せて提案した。

TNFでは、2019年春夏シーズンも前年同期比で2ケタの増収を目指す。直営店や自主管理売り場など、いわゆる“DTC”(Direct to consumer)売り場がけん引役になると想定している。加えて、卸先の専門店やNSC(ナショナルスポーツチェーン)も後押しになると考えている。

2020年東京オリンピックで正式種目になる“クライミング”競技。その日本代表チームのユニフォームをTNFブランドで提供する。注目度が高まる同競技を通じて、アスレチックマーケットにおける同ブランドの認知度アップを目指す。既存のアウトドア市場からではなく、フィットネス・マインドを持った新しい顧客層へアピールする狙いだが、改めてアウトドアブランドである点も強化する構えだ。選手層が厚いキッズのユーザーの取り込みにも期待を寄せる。また、ボルダリングのアパレルやシューズも企画しており、「クライミング、インドアクライミング、ボルダリングの3つ(の切り口)で提案する」(森光 執行役員ノースフェイス事業部長)計画だ。

「ヘリーハンセン」の 「VINTAGE SAILING STYLE」

「ヘリーハンセン」の
「VINTAGE SAILING STYLE」

HHでは、19年春夏シーズンにおいて、軸のマリンで引き続き高機能ウエアを開発した。船上での激しい動きにおいて“ツッパリ感”を軽減するストレッチ性、高い透湿機能を持った「GORE-TEX TACTICIAN COLLECTION」を企画・提案した。

そのほかHHでは、汎用性のあるライフスタイル系商材も強化ポイント。1990年代のテイストを採り入れた「VINTAGE SAILING STYLE」が象徴的なラインだ。「アウトドア」ラインでは、日常とフィールドワークをつなぐ機能性とデザイン性を兼ね備えたウエアを企画した。