大阪・梅田「イーマ」3階フロア
個性派アウトドアブランドが集結(上)
update: 2015/04/20
ゆとりのある店舗構えでブランド観を演出
同フロアに出店したアウトドアショップは、「アークテリクス」「マムート」「ジャックウルフスキン」「フルマークス」「A&Fカントリー」の5つ。あとはメンズファッションの「CLOTHING SHOP SECOND」(セカンド)、バッグ・雑貨・アパレルの「MSPC PRODUCT sort」(エムエスピーシープロダクトソート)で構成する。「MSPC PRODUCT sort」では一部、「ナイキ」や「キーン」といったスポーツ・アウトドア系ブランドのシューズも扱っている。
西日本初の直営店を出したのが、アメア スポーツ ジャパン(東京)が手掛けるカナダ・バンクーバー発のアウトドアブランド「ARC’TERYX」(アークテリクス)。東京・原宿の直営店を踏襲した内装で、品揃えも直営向けの商材である。黒を基調にしたモノトーンの店内で、「ブランドの世界観を見せられるようにした。ショップインショップ形態だが、路面店の雰囲気を出したかった」(アメア スポーツ ジャパン コーポレートマーケティング、佐藤光司リテールマネージャー)という。
ショップ面積は約30坪とゆったりしている。ターゲット層は、ものづくりにこだわりを持つアウトドア愛好者。デザイン性も重視するが、基軸は高機能・高感度のアウトドアブランドである。30-40代の男性客をメーンに想定するが、立地環境を踏まえ、レディスも強化しようと考えている。アウトドアのほか、タウンでも着られることを想定している。
卸先やセレクトショップの店頭では、ブランドの見え方が一面的だと考えている。直営を出すことにより、ブランドの世界観を発信できる上、既存売り場への相乗効果も期待できる。出店からまもなく1年が経過する原宿店だが、周辺店舗からの発注量は増えているという。競合するのではなく、既存ビジネスの活性化を狙った出店のようだ。
「イーマ」については、「(アウトドア関連のショップで)複数ブランド出店した方が、集客や発信力を考えた場合、効果があるだろう」(佐藤マネージャー)と説明する。どの店舗も十分なスペースを確保し、ブランド観を演出している上、当然のことながら各店舗間で展開商材が異なるため、相互補完できるメリットもある。(続く)