大阪・梅田「イーマ」3階フロア
個性派アウトドアブランドが集結(上)
update: 2015/04/20
大阪・梅田のファッションビル「イーマ」(大阪市北区梅田)の3階フロアが4月16日リニューアルオープンした。同フロアに出店する7店舗中、西日本初を含む個性派アウトドア系ブランドが5店を占める。各店はゆったりとしたスペースで、ブランドの世界観の演出に力を入れている。
競合過多の中、切り口変えた売り場編集
大阪・梅田地区はアウトドア関連ショップが集積する商圏だ。元々、大阪駅の南側にある駅前ビルの1-2階に「ICI石井」「好日山荘」「ロッジ」といった登山専門店が出店していた。現在は「ICI石井」は「IBS梅田」に屋号を変更し、「好日山荘」は大阪駅北側にある複合商業施設「グランフロント大阪」内に移転オープンしている。
そのほか、阪急うめだ本店のスポーツ関連売り場「イングス」や阪神梅田本店、大丸梅田店にもそれぞれアウトドアショップが出店している。また、大阪駅構内にあった商業施設「ギャレ大阪」が前身の「アルビ」にも、アウトドアテナントが集積している。
こうした梅田商圏特有の事情がある中、さらにアウトドアのフロアを作った。最も気になる点は、既存施設や店舗と“どう差別化、住み分けるか”である。これは「イーマ」のコンセプトにも通じるが、“個性的なブランドの世界観をしっかり発信する”ことだ。出店するアウトドアショップも異口同音にこの点を強調する。同商圏内に既存売り場やショップを構える出店テナントもあるが、既存顧客を取り合うのではなく、新規客を呼び込むことに力点を置いている。