アシックス、ライフスタイルブランド「ウノハ」 阪急うめだ本店で関西初のポップアップストア
update: 2021/07/21
アシックスが手掛けるライフスタイルブランド「UNOHA」(ウノハ)が7月21-27日まで、大阪・梅田の「阪急うめだ本店」で関西初のポップアップストアを出店する。今年3月に立ち上げたばかりのサステナブルを意識した商品企画で、レディスファッションブランドに位置付けている。
25-35歳の女性客を取り込む
アスレジャーに象徴されるような、アスレチックとライフスタイルを融合したアプローチのブランドが主流の中、スポーツメーカーが純然たるファッションブランドを立ち上げる例は珍しい。コロナ禍の発生前にスタートした「UNOHA」ブランドの立ち上げプロジェクトでは、EC及びオウンドメディア=SNSを活用した“デジタルネイティブ世代”へのアプローチと、ECによる売り上げの確保を想定していた。
ブランドの立ち上げ後は、運動好きのユーザーやヨガのインストラクター、ファッションインフルエンサーまで、様々な属性の顧客を獲得している。ファッションに属するユーザーも取り込めているようだ。基本の販路はECだが、ブランドの世界観を発信し知名度を高めるために、リアル店舗=ポップアップストアの展開も併せて続けている。当初のターゲット層であるデジタルネイティブ世代に加え、ポップアップでは20-40代の幅広い年齢層の来店もあるようだ。
3-4月にかけて、東京・渋谷でポップアップストア2店を展開した。関西は初出店で、阪急うめだ本店4階レディスフロアのイベントスペースにショップを構える。関西初出店に際し、一部商品──PETボトルをリサイクルしたアッパーを採用したシューズの「先行受注」を初めて実施する。また、廃棄予定の食品から抽出した成分を含む染料を使用したアパレルも先行販売する。
今後、こうしたポップアップは年内で2回程度の出店を計画している。ブランドの立ち上げ後は、主力のアスレチック部隊など社内で定期的に情報交換や発信を行っているそうで、今後スポーツ向け商材へ「ウノハ」ブランドで蓄積したノウハウが生かされる可能性もある。