「ニューバランス心斎橋」がオープン──西日本最大規模のオフィシャルストア
update: 2024/09/30
ニューバランスジャパンが9月27日、大阪・心斎橋に直営店「ニューバランス心斎橋」(大阪市中央区心斎橋筋)をオープンした。西日本最大規模のオフィシャルストアで、最新のコンセプトを導入している。来店客とのコミュニケーションを重視した売り場構成が特徴だ。
「コミュニティサークル」を配置、ユーザーとの交流の場として活用
同店が出店した心斎橋筋界隈は、路面店舗が集積する一等地で、地元に加えて国内外の観光客の来街も多い地区だ。近隣の四ツ橋に既存の路面店舗を構えているが、競合はしない異なる業態。新しいターゲット層へ向けた新規店舗の出店を数年前より、模索していた。来年に開催予定の「大阪万博」に間に合わせる狙いもあったようだ。
心斎橋筋の目抜き通りには、ファッション関連をはじめ、スポーツ関連の路面店舗──「ナイキ」「アディダス」「プーマ」「アシックス」「サロモン」「ミズノ」「アークテリクス」「オニツカタイガー」等──も多数、出店している。エンドユーザーに自社ブランドの世界観を発信する場所としては最適の立地だろう。
店舗面積は975㎡(バックヤード含む)。地上3階、地下1階の4層構造で、エンドユーザーにアピールしたい商材を絞り込んで(従来の60%程度)、接客・対話の時間を重視した店舗だ。「コミュニティサークル」と呼ぶ円形に配置した座椅子を各フロアの中央に配置。その周辺に単品とコーディネートで構成する商材を並べ、ユーザーとの交流の場として活用する。
ゴルフライン、大谷翔平コレクションも初展開
主力のランニングシューズをはじめ、バスケットボールシューズやゴルフシューズなどほかのアスレチック系の商材も取り揃えている。アパレルでは、日本企画でライフスタイル系の主力商材「MET24」もコーナー展開する。
地下1階には、TSIホールディングスがライセンス生産するゴルフウエアを、直営店では初めて取り扱う。また、1階フロアでは、大リーガーの大谷翔平のコーナーも設けた。3階フロアでは、米国企画や英国企画の商材も展開。アスレチックブランドとして競技のイメージと、汎用性のある街着(ライフスタイル)としての両面を包含した店舗だ。
今後は、同店のようなユーザーとの接点を重視する業態の出店に力を入れる。現状53店を4年後の2028年には73店舗まで画する計画だ。しかし拡大一辺倒ではなく、1店舗当たりの効率性も見極めながら、地に足の着いた出店を継続する。