『注目パーソン・インタビュー』デサントの直営店舗「D‐select」
~三井久・取締役セールス部門長に聞く~
update: 2011/12/23
編集はカジュアルを意識
「D‐select」の品揃え、店頭での提案内容はアスレチック(競技)よりもライフスタイル(汎用性・カジュアル)に軸足を置く。その一例がコーディネート提案。1つのスタイリングを複数ブランドで作り上げる。エンドユーザーの目線で、「こういう組み合わせが欲しい」というコーディネートを考えているという。各店舗でVP(ビジュアルプレゼンテーション)が変わってくる。
「上から下まで1つのブランドでコーディネートしがちなので、それを止めなさいと言っています。カジュアル色の強い『ららぽーと柏の葉店』が実験店舗です。こういったタイプの店舗を増やしていきたい。30―40代向けに『ルコック』のオリジナル品を企画・提案するなど、試行錯誤を続けています」
ライフスタイルを軸足に置くと代理店主体のアスレチック商材とは住み分けができる。競技シーンとは違ったブランドイメージを発信する店舗として活用できる。ショップ展開に不可欠な小物・アクセサリーも拡充する方針。ライセンス品や「アヴィア」のシューズなどを今夏から品揃えするようになった。
「グッズの比率は現状7-8%と低いので、20%をめどに増やしていきたいと思います」
「D‐select」の平均店舗面積はおよそ100坪。各店だいたい年間で1億3000万円前後の予算を組んでいる。「月坪20万円」(三井取締役)が目標だ。「甲府岡島店」が及第点だという。