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ゴールドウイン、代表取締役社長 西田明男 氏
「日本のスポーツ文化が1つ階段を上るタイミングにある」

update: 2016/07/25

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ゴールドウイン、西田明男 社長

ゴールドウイン、西田明男 社長

2016年3月期の連結決算開示と同時に、新しい中期経営計画を発表したゴールドウイン。5年後の2021年3月期には、連結売上高800億円、営業利益65億円、経常利益73億円という数値目標を掲げている。アスレチックビジネスでは、今春「ニュートラルワークス」という新業態を東京・外苑前にオープンするなど、新しい試みを始めている。中計に込めた思いや狙いについて、西田明男 代表取締役社長に聞いた。

手応えを感じている「ニュートラルワークス」

アスレチックの新業態「ニュートラルワークス」

アスレチックの新業態「ニュートラルワークス」

2017年3月期(2016年度)の第1四半期(4-6月)の推移は計画通りだという。収益の柱になっているアウトドアビジネスに加え、「チャンピオン」が抜けて心配されたアスレチックだが、「カンタベリー」ブランドの好調などもあり、健闘したようだ。

「昨秋のラグビーワールドカップの効果で、かつてない注目がラグビー競技に集まっています。その追い風を受けて、『カンタベリー』が好調な推移です。オリンピックでは7人制が行われますし、これからも期待が持てる」

「ザ・ノース・フェイス」を主軸にしたアウトドアビジネスは安定成長している。今期も2ケタ増の推移で、中期的な収益の柱であることは間違いない。同社では現在、2020年の東京オリンピックの開催を控えていることもあり、懸案のアスレチックビジネスに力を入れている。その象徴的な取り組みが、今年4月末、東京・外苑前に開業した新業態「ニュートラルワークス」だ。自社ブランドを主体にしたセレクト業態だが、ターゲットにするユーザー層を考慮し、他ブランド品や非スポーツ商材も積極的に取り揃えている。

「誰もが利用できるアスレチックの店として、健康管理やコンディショニングができることを進めていくべきではと思います。うまく行っている部分とそうでない部分の差はありますが、この新店には手応えを感じています」