Columbia Sportswear Company、2024年12月期──減収減益に
update: 2025/03/03
Columbia Sportswear Company(コロンビアスポーツウェア社)の2024年12月期連結決算は、減収減益となった。主力の「Columbia」(コロンビア)ブランドが伸び悩んだほか、主力市場の「United States」(米国)が苦戦した。利益面は、売上総利益率(粗利率)は改善したが、経費増の影響もあり、減益に至った。
主力の「Columbia」ブランド、米国市場が苦戦
連結の売上収益は、33億6,800万米ドル(約5,085億6,800万円、1米ドル=151円で換算)、3.4%減と苦戦した。粗利率は50.2%(0.6ポイント増)と改善したが、経費増の影響で、営業利益は2億7,000万米ドル(約407億7,000万円、同)、12.9%減の減益となった。同様に、税引前利益は2億9,800万米ドル(約449億9,800万円、同)、8.6%減となった(表1を参照)。
地域別の売上収益は、主力の「United States」(米国)が20億6,800万米ドル(約3,122億6,800万円、同)、7.7%減と伸び悩んだ。「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)は5億1,100万米ドル(約771億6,100万円、同)、9.0%増と好調な推移だった。日本を含む「Latin America and Asia Pacific」(ラテンアメリカ、アジア・太平洋)も5億6,000万米ドル(約845億6,000万円、同)、7.9%増と健闘した。
ブランド別の売上収益は、主力の「Columbia」ブランドが29億1,700万米ドル(約4,404億6,700万円、同)、0.6%減とほぼ前年並み。「SOREL」(ソレル)は2億3,800万米ドル(約359億3,800万円、同)、29.0%減と大きく落ち込んだ。「PrAna」は1億400万米ドル(約157億400万円、同)、8.0%減。「Mountain Hardwear」(マウンテンハードウェア)が1億800万米ドル(約163億800万円、同)、6.9%増と健闘した。
財務面は比較的安定している。資本回転率は前年並み。流動性指標では手元資金が確保されており、当面の懸念材料はないようだ。自己資本比率が低下している。通期業績は、連結売上収益34億-34億7,000万米ドル(約5,186億8,500万円、同)、1.0-3.0%増の増収を計画している。