ゴールドウイン、2025年3月期 第2四半期──増収増益を達成、売り上げ、経常・四半期利益が過去最高を更新
update: 2024/11/11
ゴールドウインの2025年3月期 第2四半期(4-9月)連結決算は、増収増益を達成した。主力ブランドの「ザ・ノース・フェイス」がけん引したほか、「ライフスタイル」の商品群が2ケタ増と健闘した。第2四半期において、売り上げおよび経常・四半期利益が、過去最高額を更新した。営業段階では、特殊要因もあり減益となった。
EC、インバウンド需要も後押し
連結売上高は533億6,700万円(4.4%増)の増収。主力ブランドの「ザ・ノース・フェイス」(TNF)をはじめ、「ライフスタイル」カテゴリーがけん引役になった。売上総利益率(粗利率)は49.9%(0.9ポイント減)と減少した。「カンタベリー」ブランドのラグビーW杯の反動減が影響したようだ。
営業利益は52億1,400万円(14,1%減)の減益。経常利益は、韓国の持分法会社・ヤングワンアウトドア社の投資利益が増えたことで、99億1,700万円(8.0%増)の増益に至った。四半期純利益も78億6.500万円(7.4%増)と増益を達成した。第2四半期として、売り上げおよび経常・四半期利益が過去最高となった(表1を参照)。
事業区分別の売上高では、高機能性の商品群「パフォーマンス」が168億7,200万円(7.1%減)。「カンタベリー」のW杯特需が無くなったこと、撤退ブランドの影響があった。「ライフスタイル」は318億5,600万円(11.4%増)と2ケタの増収を達成した。「ファッション」も46億3,900万円(7.1%増)と堅調だった(表2を参照)。
財務面は引き続き安定している。期末の棚卸資産が増加しているが、これは秋冬向けの商品を用意したこと、関東の物流センターの稼働が本格化したことによるもの。インバウンドなどファッション向け商材を手厚くフォローした影響もある。
通期の見通しに変更はない。連結売上高1,332億円(5.0%増)、営業利益181億円(24.1%減)、経常利益259億円(20.6%減)の計画。暖冬傾向ということもあり、売上規模の大きい第3四半期(10-12月)の推移を見極めてから判断する。