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主要上場スポーツ企業5社、2024年3月期 第2四半期 展望

update: 2024/10/28

主要上場スポーツ企業5社、2024年3月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

主要上場スポーツ企業5社、2024年3月期
第2四半期 財務数値一覧(表1)

開示を控えた、主要上場スポーツ企業5社の2024年3月期第2四半期を展望する。対象は、美津濃(ミズノ)、デサント、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼットの5社で、9月末日に第2四半期を迎えた企業だ。

前年同期は全社で増収、増益は3社に

ミズノの2024年3月期第2四半期(4-9月)の連結決算は、競技スポーツワーキングなどが健闘したこともあり、2ケタの増収増益を達成した。売上高、利益共に、第2四半期としては過去最高の収益を更新した。地域別では、全地域で増収となった。今期も第1四半期まで、堅調な推移が続いている。

デサントの2024年3月期第2四半期(4-9月)の連結決算は、Chinaビジネスが復調したこともあり、増収増益となった。日本および韓国ビジネスは伸び悩んだ。ブランド別では、「アンブロ」やChina市場の「デサント」が健闘した。日本と韓国の市場は、ブームの落ち着きによりゴルフの業績が減収。日本では「アリーナ」「アンブロ」以外のブランドが伸び悩んだ。China市場の「デサント」が69.4%増と引き続き好調を維持している。今期の第1四半期は微増収・減益と苦戦した。

ゴールドウインの2024年3月期 第2四半期(4-9月)連結決算は、全ブランドでプラス成長を果たし、2ケタの増収増益を達成した。主力ブランドの「ザ・ノース・フェイス」がけん引したほか、強化ブランドの「ゴールドウイン」も健闘した。第2四半期において、過去最高の収益を更新した。ブランド別では、「TNF」「ゴールドウイン」のほか、ラグビーワールドカップの効果があった「カンタベリー」なども健闘した。今期の第1四半期は増収減益だが、下期(秋冬)に強いため、通期ではあまり影響がないと思われる。

ヨネックスの2024年3月期第2四半期(4-9月)の連結決算は、国内外のビジネスが堅調で2ケタの増収を達成した。プロモーションや人件費などの経費が増加した影響で、減益に至った。種目別の売上高では、主力の「バドミントン用品」が349億4,700万円(19.4%増)と2ケタの増収だった。今期の第1四半期は、2ケタの増収増益と好調な推移である。