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外資系上場スポーツ企業、2025年3月期の業績展望──③ Under Armour
収益性の改善が優先課題に

update: 2025/01/31

UNDER ARMOUR、2023年度・2020年度 財務数値一覧(表1)

UNDER ARMOUR、2023年度・2020年度
財務数値一覧(表1)

2024年度の主要な外資系上場スポーツ企業の本決算開示を間近に控えた現時点で、主要各社の業績を展望する。第3回目は、Under Armour(アンダーアーマー社)を取り上げる。2022年度から、決算期が12月期から3月期へ変更されたため、比較する時期は異なる。前期(2024年3月期)は減収減益だった。2020年度と比べ、収益性は改善している。

主力の北米、アパレルの苦戦が続く

UNDER ARMOUR、2023年度・2020年度 セグメント別売上収益(表2)

UNDER ARMOUR、2023年度・2020年度
セグメント別売上収益(表2)

2024年3月期は減収減益。売上総利益率(粗利率)は改善したが、販管費率が増加し、減益の要因となった。税引前利益も2億6,200万米ドル(約395億6,200万円、同)、1.9%減。四半期利益も2億3,200万米ドル(約350億3,200万円、同)、38.0%減と減益に至った。

2020年12月期は減収、損失を計上した。「Restructuring and impairment charges」(リストラおよび減損の費用)の計上が足を引っ張り、損失を計上するに至った。同様に、税引前損失4億9,200万米ドル(約506億7,600万円、同)を計上した。当期純損失は5億4,900万米ドル(約565億4,700万円、同)だった。

Under Armour、2025年3月期 第3四半期 財務数値一覧(表1)

Under Armour、2025年3月期 第3四半期
財務数値一覧(表1)


部門別売上収益では、主力の「Apparel」(アパレル)が伸び悩んでいる。地域では、主力の「North America」(北米)の苦戦傾向が続いている。今期(2025年3月期)の第3四半期は減収減益と伸び悩んでいる。収益性の改善が優先課題と言えるだろう。(終り)