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主要上場スポーツ企業5社、2024年3月期 第2四半期まとめ──全社で増収を達成、円安も追い風に

update: 2023/11/24

主要上場スポーツ企業5社の2024年3月期第2四半期は おしなべて好調な推移。 競技系スポーツが堅調だった (画像はミズノのサッカースパイク「モレリア」)

主要上場スポーツ企業5社の2024年3月期第2四半期は
おしなべて好調な推移。
競技系スポーツが堅調だった
(画像はミズノのサッカースパイク「モレリア」)

主要上場スポーツ企業5社の2024年3月期第2四半期(4-9月)連結決算をまとめた。円安も追い風になり、全社で増収を達成した。経費増の影響もあったが、過半数の企業が増益を果たした。

過去最高収益を達成した企業も多数

主要上場スポーツ企業5社、2024年3月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

主要上場スポーツ企業5社、2024年3月期
第2四半期 財務数値一覧(表1)

対象は美津濃(ミズノ)、デサント、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼットの5社(順不同)。いずれも9月末に第2四半期を迎えた企業である。全社で増収を達成したほか、過半数の3社が増益となった。同じく過半数の企業で、過去最高の収益を更新した。

ミズノの第2四半期は、2ケタの増収増益を達成した。売上高、利益共に、第2四半期としては過去最高の収益を更新した。地域別でも好調な推移。「日本」が野球やフットボールを中心に競技スポーツが健闘した。「米州」は売り上げと営業利益が過去最高を記録。「欧州」も利益は減ったが、売上高は過去最高、「アジア・オセアニア」も売上高、営業利益が過去最高を記録した。

デサントの第2四半期は、Chinaビジネスが復調したこともあり、増収増益。韓国の「アリーナ」、Chinaの「デサント」が好調だった。ブームの落ち着きでゴルフ関連が減収したが、主力ブランドの「デサント」が堅調だった。

ゴールドウインの第2四半期は、全ブランドでプラス成長を果たし、2ケタの増収増益を達成。過去最高収益を更新した。韓国の持分法会社・ヤングワンアウトドア社も利益に貢献した。事業区分別の売上高でも、各カテゴリーで2ケタの増収となった。

ヨネックスの第2四半期は、国内外のビジネスが堅調で2ケタの増収を達成。主力「バドミントン」がけん引役になった。売上高が第2四半期としては過去最高額。経費増で利益は減少した。