国内上場スポーツ企業4社、2025年3月期 第2四半期まとめ──全社で増収、利益面では明暗が分かれる
update: 2025/11/21
国内上場スポーツ企業4社の2026年3月期第2四半期(4-9月)が出揃った。全社で増収を達成したが、利益面では明暗が分かれた。参考に、上場を廃止したデサントの業績も加えた。円安の後押しで売り上げを後押しした企業があった。
増収基調が続く
対象にしたのは美津濃(ミズノ)、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼットの4社(順不同)。いずれも9月末に第2四半期を迎えた企業だ。全社が増収を達成、2社が増益となった。上場を廃止したデサントは減収増益となった。
ミズノは、連結売上高が1,265億800万円(8.8%増)と堅調な推移。売上総利益率(粗利率)は、41.7%(0.4ポイント増)と改善した。営業利益は120億1,100万円(7.7%増)と増益、経常利益も127億2,200万円(12.5%増)と過去最高額を更新した。シューズ類やフットボール、インドアスポーツなどが健闘。主力の「フットウエア」が424億円(10.3%増)、「アパレル」が340億円(5.5%増)とそれぞれ堅調に推移した。種目別では、「ゴルフ」が199億円(7.2%増)と健闘。「フットボール」(サッカー)も109億円(8.6%増)と好調を維持している。
ゴールドウインは、連結売上高が555億8,900万円(4.2%増)の増収。「ライフスタイル」や「ファッション」のカテゴリーが健闘した。粗利率は51.4%(1.5ポイント増)と改善した。販管費率が低下したこともあり、営業利益は69億5,900万円(33.5%増)と増益を達成した。韓国ビジネスが天候不順などの影響で伸び悩み、経常段階で減益に至った。高機能性の商品群「パフォーマンス」が166億5,200万円(1.3%減)。「ライフスタイル」は325億8,900万円(2.3%増)と堅調な推移だった。「ファッション」も53億8,300万円(18.8%増)と健闘した。
ヨネックスは、連結売上高が795億3,200万円(18.8%増)と2ケタの増収。主力「バドミントン」がけん引役になったほか、地域では「アジア」が好調な推移だった。売上総利益率(粗利率)は43.9%(1.3ポイント減)と減少したが、販管費率が微減したこともあり、営業利益は88億4,700万円(15.0%増)の増益となった。経常利益も81億9,900万円(11.6%増)の増益となった。
デサントは、売上高が558億円(11.1%減)と2ケタの減収。「日本」における価格・チャネル戦略の転換で減収、為替の影響による韓国の売り上げの減少が影響した。Chinaビジネスは引き続き「デサント」ブランドが好調で、収益に貢献した。













