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アシックス、2023年12月期 第3四半期 連結決算──2ケタの増収増益、過去最高の収益を達成

update: 2023/11/22

アシックス、2023年12月期 第3四半期 財務数値一覧(表1)

アシックス、2023年12月期
第3四半期 財務数値一覧(表1)

アシックスの2023年12月期第3四半期は、主力のランニングシューズがけん引し2ケタの増収増益を達成した。売上高、営業利益、四半期利益が第3四半期としては、過去最高額を更新した。

ランニングがけん引、日本や中華圏などアジア地域が健闘

連結の売上高は4,481億500万円(23.4%増)と2ケタの伸び。為替の影響を除いても、16.6%増と2ケタの増収だった。売上総利益率(粗利率)が、売価の適正化やチャネルミックスの改善により、51.2%(1.2ポイント増)と増加した。販管費率が下がったこともあり、営業利益が558億500万円(54.8%増)と増益を達成。第3四半期の過去最高額を更新した。

経常利益は547億4,800万円(60.0%増)と好調に推移。四半期利益は402億8,000万円(73.3%増)で、営業利益同様、第3四半期では過去最高額を更新した。この結果を受けて、通期見通しを上方修正している。

アシックス、2023年12月期 第3四半期 カテゴリー別・地域別売上高(表2)

アシックス、2023年12月期
第3四半期 カテゴリー別・地域別売上高(表2)

カテゴリー別の売上高では、全部門で増収を達成した。主力の「パフォーマンスランニング」が2,270億円(15.1%増)と好調な推移だった。北米および欧州の比率が高い。中華圏も319億円(35.1%増)と順調に成長している。「オニツカタイガー」が448億円(40.8%増)と健闘。「アパレル・エクィップメント」が280億円(5.2%増)。カテゴリー利益が20億円で、前年同期比の5億円の損失から黒字転換した。

地域別の売上高は、軒並み2ケタの増収。「日本」が666億円(35.6%増)、「中華圏」が613億円(28.8%増)、「東南・南アジア」が214億円(54.3%増)と高い伸びを示した。主力の「欧州」も1,222億円(19.3%増)と好調な推移だった。

第3四半期までの好調を踏まえ、通期の業績予想を上方修正している。連結売上高5,700億円(17.6%増)、営業利益520億円(52.9%増)、経常利益500億円(61.7%増)、当期純利益275億円(38.3%増)の増収増益を計画している。