ヒマラヤ、2023年8月期 第3四半期 連結決算──増収、粗利率の低下や経費増で減益に

update: 2023/07/12

ヒマラヤの2023年8月期第3四半期（9－5月）の連結決算は増収を達成したが、粗利率の低下や経費増で減益に至った。主力の「一般スポーツ」が堅調な推移だった。在庫適正化を進めた事による売上総利益率（粗利率）の低下や、リアル店舗の改装費用の経費増が影響した。

主力の「一般スポーツ」が堅調な推移

連結の売上高は452億3,800万円（2.7％増）の増収。粗利率は、在庫適正化を進めた事やリアル店舗の改装費用の経費増が影響し、35.6％（1.4ポイント減）と低下した。営業利益は12億6,900万円（32.5％減）の減益。経常利益も13億7,800万円（35.5％減）の減益に至った。

商品別の売上高は、主力の「一般スポーツ」が264億8,300万円（4.5％増）と堅調な推移。「ゴルフ」は78億8,300万円（0.5％増）とほぼ前年同期比並みだった。「アウトドア」は76億6,700万円（3.0％減）で、キャンプ用品に一服感があるようだ。

旗艦店舗2店の全面リニューアルや新規出店により、出店コストが増加した。一方、Eコマースの売り上げは前年同期比13.3％増（社内管理数値ベース）で、計画値を上回る推移だ。

事業展開のスピード加速を目的に、社長交代の人事を内定した。三菱商事出身の小田学現社長室長兼販売本部長が新たに代表取締役社長へ昇格する。今年11月開催予定の株主総会の承認を経て、正式に就任する。