国内主要上場スポーツ企業6社、2022年度 通期業績見通し
全社が増収、増益の計画
update: 2023/01/10
年初に当たり、国内の主要上場スポーツ企業6社の2022年度の業績見通しをまとめた。5社は2023年3月期だが、最も収益規模の大きいアシックスは2022年12月期のため一部、決算期に違いがある点を考慮されたい。通期業績は、全社で増収増益の見通しだ。
コロナ禍やコスト高の懸念材料あるも手堅い推移
対象としたスポーツ企業は美津濃(ミズノ)、デサント、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼット、アシックスの計6社(順不同)。アシックスを除く5社が2023年3月期、アシックスが2022年12月期の通期業績見通しである。全社が経常ベースにおいて増収増益を計画している。
ゴールドウインとヨネックスを除く4社が第2四半期の業績を受けて、通期の見通しを上方修正している。ヨネックスは第1四半期で修正した見通し。ゴールドウインは不確定要素が多いとして通期見通しを据え置いている。
ミズノは2ケタの増収、経常ベースで1ケタの増益を計画している。売上高は120億円増の1,950億円、経常利益は20億円増の115億円の見通し。世界規模でゴルフ用品の売り上げが想定を上回る見通しだ。主力の競技スポーツや国内のワークビジネスも堅調である。
デサントは1ケタの増収、2ケタの増益見通し。売上高は15億円増の1,180億円、経常利益は16億円増の123億円を計画している。上半期の上振れを反映させた形だ。ヨネックスは2ケタの増収増益の見通し。売上高は970億円(30.2%増)、経常利益は96億円(32.5%増)である。
ゴールドウインは、第2四半期は上方修正を行ったが、通期見通しは据え置いている。市場における不確定要素が多い事がその理由だ。売上高は1,060億円(7.9%増)、経常利益は214億円(5.5%増)の見通しだ。
アシックスは2ケタの増収増益の見通し。第3四半期終了時に上方修正している。主力のランニング、コアパフォーマンススポーツが堅調なためだ。売上高は200億円増の4,800億円、経常利益は60億円増の320億円を計画している。