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UNDER ARMOUR,INC. 2021年12月期
2ケタの増収、黒字を回復

update: 2022/03/09

Under Armour、2021年12月期 財務数値一覧(表1)

Under Armour、2021年12月期
財務数値一覧(表1)

UNDER ARMOUR,INC.(アンダーアーマー社)の2021年12月期の連結決算は、2ケタの増収を達成したほか、前期の損失計上から一転し、黒字を回復した。各部門、各地域で2ケタの増収となり、コロナ禍の影響から脱した形だ。

2023年から3月期に決算期を変更

連結売上高は56億8,300万米ドル(約6,535億4,500万円、1米ドル=115円で換算)、27.0%増と2ケタの増収となった。売上総利益率(粗利率)は50.3%(2.0ポイント増)と改善した。販管費率が相対的に低下したこともあり、営業利益4億8,600万米ドル(約558億9,000万円、同)を確保するに至った。

利益を削っていた「Restructuring and impairment charges」(事業の再構築および減損費用)が4,000万米ドル(前期は6億100万米ドル)と大幅に減少したことも、プラスに働いた。税引前利益は3億9,000万米ドル(約448億5,000万円、同)。当期純利益は3億6,000万米ドル(約414億円、同)とそれぞれ黒字化を果たした(表1を参照)。

Under Armour、2021年12月期 部門別・地域別売上高(表2)

Under Armour、2021年12月期
部門別・地域別売上高(表2)

部門別売上高では、主力の「Apparel」(アパレル)が38億4,100万米ドル(約4,417億1,500万円、同)、33.3%増と好調な推移だった。「Footwear」(シューズ)も12億6,400万米ドル(約1,453億6,000万円、同)、35.3%増と健闘した。

地域別の売上高では、主力の「North America」(北米)地域が38億1,000万米ドル(約4,381億5,000万円、同)、29.4%増と増収。セグメント利益も9億7,200万米ドル(約1,117億8,000万円、同)、105.1%増で、増収増益を達成した。「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)、日本を含む「Asia-Pacific」(アジア・太平洋)地域も好調に推移した(表2を参照)。

2023年から、決算期を従来の12月期から3月期へ変更する。今年は変則決算で、2022年は1-3月の3カ月決算。4月以降に3月期へ移行し、来年3月末に2023年3月期の年度末を迎える。