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「第9回タイ国ファッション&テキスタイル製品展示商談会in大阪」から
増えるスポーツ向けのアパレル需要

update: 2019/07/30

スポーツ向けの需要が増えている タイ国アパレル業界 (展示会の様子)

スポーツ向けの需要が増えている
タイ国アパレル業界
(展示会の様子)

先日7月9、10日の2日間、大阪マーチャンダイズマート(OMM)を会場に開催された「第9回タイ国ファッション&テキスタイル製品展示商談会in大阪」。タイ国政府商務省国際貿易振興局=DITPが主催するアパレル関連商談会は、毎年この時期に開催されている。タイ国から日本市場向けたアパレル輸出において、スポーツ関連アイテムの割合が増加傾向にあるという。

サステナビリティーもキーワードに

同展示会はアパレル全般の製品やテキスタイルを展示する商談会。今回で9回目を迎え、日本のアパレル関連企業とタイ国のアパレル関連企業との取引も年々、増加傾向にある。中でもスポーツウエア関連の需要が高まっているようだ。

ニット系のスポーツウエアが 主流になりつつある (展示会場で開催された現地企業のショーより)

ニット系のスポーツウエアが
主流になりつつある
(展示会場で開催された現地企業のショーより)

DITPのバンジョンジット・アングスラシング局長は、「特に夏用のスポーツウエアなどは得意分野。タイ国と嗜好が似ている日本市場へ製品を提供できると思う」と期待を寄せる。また、昨今、急速に注目度が高まっている“サステナビリティー”──持続可能性、環境保全の価値観を意識した製品の提供も増えつつある。現地の天然素材を使用したテキスタイルが成長株として期待を集めつつある。

日本向けの輸出の内容について、タイ国繊維工業連盟、ユッタナー・シンサンウィッ氏は、「ニットウエア系、中でもスポーツウエア系がメーンになっている。ポリエステル素材が主体で、夏物が中心だ」と説明する。アンダーウエア系では、ナイロンやレーヨンが主体だという。

前述の天然素材では、ココナッツやバンブー、ヘンプ、パイナップルなど、タイ国内に豊富に存在する植物を利用。廃棄される部分の繊維をテキスタイルに再利用する試みが進んでいる。まだ生産量が少ないうえ、高コストだというが、「品質や強度は従来品と遜色がない」(シンサンウィッ氏)。環境に対する関心の高い欧州系メーカーでは、採用事例が増えているという。