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帝人フロンティア、スポーツ素材 2022年春夏シーズン
主力「デルタ®」の新製品を提案

update: 2020/12/04

主力素材「デルタ®」の新製品 「DELTA®ntr™」

主力素材「デルタ®」の新製品
「DELTA®ntr™」

帝人フロンティアは2022年春夏シーズン向けに、主力素材「デルタ®」の新製品「DELTA®ntr™」(デルタ エヌティーアール)を提案する。トレンドであるスパン調の表情を持たせているほか、色味も良く出るという特長がある。

トレンドのスパン調を表現した合繊

コロナ禍の影響で、展示会は完全予約制。各アパレルと個別商談という形式を採る。別途バーチャル展示会を開催したが、来場者数は増加傾向にあるという。リアルの展示会を開催することが難しい昨今の状況だが、スポーツ素材のトレンドを踏まえ、同社に求められる新しい素材を企画、開発した。

いわゆる“巣篭り”需要で、ジョギングやサイクリング、キャンプ、ヨガなど、密になりにくい種目のスポーツが活発になったため、その関連ウエアに動きがあった。こうしたトレンドの変化を反映して、効率良く汗を処理する「カラット®」や、汗ジミを抑える機能を持つ「デュアルファイン®」などの引き合いが増えている。

今回、新たに提案する「デルタ®ntr™」は、こうしたトレンドを意識した機能や特長を盛り込んだ。サステナブルを意識し、リサイクルのポリエステル糸を使用。異なる“クリンプ”(縮れ)を持った複数の仮撚り糸を組み合わせ、スパン調の表面感、質感を持たせた。ランダムで微細な凹凸面表面のため、色も出やすい。そのため、採用できるウエアの幅も広がることが予想される。

見た目が合繊とすぐに分かる素材のニーズが減少し、スパン調、ナチュラル感のある素材へとアパレルメーカーの要求が移ってきている。今後はこの素材を主力の1つとして拡販していく計画だ。2年後には50万m、5年後には150万mの販売を目指す。