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主要素材メーカー、2020年秋冬展まとめ
基幹素材の深掘りを進める

update: 2019/07/01

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環境を意識した製品も増加傾向に

東洋紡STC、 耐摩耗性と快適な着用感を兼ね備えた アウターニット用素材「リノフレックス™」

東洋紡STC、
耐摩耗性と快適な着用感を兼ね備えた
アウターニット用素材「リノフレックス™」

帝人フロンティアは、スパン調のリサイクルポリエステル複合糸を使用した綿ライクな表情の素材「ASTY®」(アスティ)を新たに提案した。糸自体に不規則な凹凸を持たせており、吸汗機能、クーリング性を兼ね備える。マイクロプラスチックへの関心が高まっている昨今。こうしたトレンドを意識した新素材提案である。基幹素材の1つで再強化している「ソロテックス®」も重点課題。「デルタ®」を組み合わせた「デルタ®SLX®」も強化素材の1つだ。

東洋紡STCは、アスレチック向けに耐摩耗性と快適な着用感を兼ね備えたアウターニット用素材「リノフレックス™」を開発・提案した。外側に異形断面のフィラメントを配置し、抗スナッグ性、耐摩耗性を向上させた。日本エクスラン工業のアクリル素材を採用した「メカニカルウール™」は、ウールに近い特性を持つと同時に、扱いが容易になった。

環境配慮型の素材では、再生PET原料を使用したリサイクル短繊維「エコールクラブ®」を提案した。ゴルフウエア向けの素材に位置付ける。綿との混紡で、風合いが天然繊維調である。カジュアルテイストが重視されるゴルフウエアに適している。再生ポリエステルフィラメント(PETペットボトルリサイクル100%)とウールを組み合わせた“長短複合糸”「マナード®-SW」もラインナップし、環境ニーズを意識した。