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米国・フットロッカーが「アトモス」のテクストトレーディングカンパニーを買収

update: 2021/08/06

フットロッカーは「atmos」を アジア・太平洋地域開拓の足掛かりにする

フットロッカーは「atmos」を
アジア・太平洋地域開拓の足掛かりにする

米国のスポーツ系シューズやアパレルなどを扱う小売店、Foot Locker,Inc.(フットロッカー社)が8月2日、「atmos」(アトモス)の屋号でスポーツ系スニーカーやアパレルを手掛ける株式会社テクストトレーディングカンパニー(東京都渋谷区)を買収する契約を結んだと発表した。買収額は3億6,000万米ドル(約392億4,000万円、1米ドル=109円で換算)。

アジア・太平洋地域の開拓の橋頭保に

フットロッカー社がテクストトレーディングカンパニー社を買収する目的は、「アジア・太平洋地域におけるビジネスの加速」だ。日本を中心にタイや韓国、インドネシア、マレーシアなどアジア地域に店舗を構えるテクストトレーディングカンパニー社と組むことで、既存のインフラや販路を活用し、効率良くシェア拡大を図ることが可能になる。

「atmos」業態は国内の39店を含む計49店舗を展開。日本やアジア、米国本土にも店舗を構えている。取り扱うブランドは「ナイキ」「アディダス」「プーマ」などの外資系、「アシックス」など。スニーカーが主力の商材だが、アパレルなど他のアイテムも企画・販売する。

テクストトレーディングカンパニー社の2020年度の売上高は約1億7,500万米ドル(約190億7,500万円、同)で、その内の60%以上がデジタルチャネルだった。フットロッカー社の年間売上規模は75億4,800万米ドル(8,000億円規模。2020年度実績)。今回の買収による業績への影響は軽微とみられる。フットロッカー社は今回の買収により、今期(2022年1月期)の1株当たりの収益性が高まることを期待している。