ゴールドウイン、計7社共同でサステナブルを意識したポリエステルのサプライチェーンを構築
update: 2024/07/10
ゴールドウインが商社やメーカーなどと組み、計7社でサステナブルを意識したポリエステルのサプライチェーンを構築した。化石資源が由来の原料を転換することにより、ポリエステル繊維のサプライチェーンにおける低炭素化を実現するのが目的だ。
複数の企業が協業した世界初の試み
このサプライチェーンに参加しているのは、ゴールドウインをはじめ三菱商事、Neste Oyj(Neste社)、SK geocentric Co,Ltd.(SKGC社)、Indorama Ventures PCL(IV社)、India Glycols Ltd.(IGL社)、千代田化工建設の計7社。二酸化炭素を原料にした「パラキシレン」の試験品を利用し、ポリエステルを製造する。各社がサプライチェーンを作り、最終製品のポリエステルをゴールドウインに供給するという流れだ。
以下の2点──①二酸化炭素から直接合成で製造されたパラキシレンの試験品を利用している点、②100%非化石由来のポリエステルを製造する際に、上流の原料や素材製造企業、下流のアパレル事業者が協業した点、において世界初の試みだという。
このサプライチェーンで製造されたポリエステルは、ゴールドウインの「ザ・ノース・フェイス」ブランドにおいて、今月をめどにスポーツユニフォームへ採用する計画。今後は同社の他のブランドへの展開も模索する。