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アシックス、第14回インベストメントデー 東南アジア戦略──各国で早期に1億米ドルの売り上げを目指す

update: 2026/04/22

アシックスの第14回インベストメントデー。 東南アジア戦略をレポートした (画像は説明資料から抜粋)

アシックスの第14回インベストメントデー。
東南アジア戦略をレポートした
(画像は説明資料から抜粋)

アシックスが4月13日、第14回インベストメントデーを開催した。今回のテーマは「東南アジア戦略」。同社にとっては新興市場に該当し、2026年シーズンに重点強化する地域の1つでもある。まだまだ成長の“伸び代”があると考えており、同地域における「アシックス」「オニツカタイガー」ブランドの認知度拡大と価値向上を目指す。

2025年度の売上高は374億円、過去5年間の平均成長率は49%

毎回テーマを決めて、投資家やメディア向けに現状と今後の取り組みを説明するインベストメントデー。今回は新興市場である「東南アジア戦略」を取り上げた。2025年度の売上高は374億円(34.5%増)で、過去5年間の年平均の成長率は49%増と高い水準を維持している。営業利益率も22.8%と高い水準である。連結売上に占める比率は約5%。各国で早期に1億米ドル(約158億円、1ドル=158円で換算)の売り上げを目指している。

東南アジアでは現在、シンガポール、タイ、マレーシア、ベトナム、フィリピン、インドネシアでビジネスを展開中。タイ、マレーシア、ベトナム、フィリピンはシンガポールで管理している。東南アジアにおけるアシックスのスポーツウエア市場のシェアは2.1%。直近の4年間は、年率10%増で成長中だ。

東南アジアのビジネスの特徴は、各国の規制環境や市場特性に合わせたチャネル戦略を採用している点。例えば、外国直接投資(FDI)に開放的なシンガポールとマレーシアでは直営店主導のチャネル戦略を採っている。その一方、FDIに厳しいインドネシアでは、ホールセール(卸)ビジネスを採用している。「事情が異なる各国に適したやり方」(廣田康人 代表取締役会長CEO)を推奨している。

シンガポールやマレーシアでは、ブランドの認知が進んでいる。タイやインドネシアでも認知は進んでいるが、まだ向上できる余地があると見ている。ベトナムやフィリピンではブランド構築の初期段階で、大きな伸び代があると分析している。強化している分野はやはりランニングやテニスがメーンになるが、今期からバドミントンやサッカーにも本格的に力を入れ始めた。

「オニツカタイガー」は、日本のオニツカタイガーカンパニーが直接、ビジネスを管理している。シンガポールを拠点に、東南アジア全域を統括する。売上高は2025年度で118億円(21.6%増)。過去5年間の年平均成長率は40%超と高い水準で推移している。カテゴリー利益も39億円(18.2%増)と2ケタの増益だ。

チャネル戦略では、直営店が57%と主力で、パートナー企業によるモノブランドストアが37%、Eコマースが6%。ホールセールは展開しておらず、100%コントロールが可能なショップ展開を採っている。ブランドの世界観を優先する戦略を採っているため、価値観や発信力の拠点になる店舗を重視している。2026年3月末時点の直営店は19店。パートナー企業によるモノブランドストアは31店を展開する。