ニューバランスジャパン──スポーツ愛好者層の認知度向上を進める
update: 2025/09/16
ニューバランスジャパンが、スポーツ愛好者層の認知度向上を進めている。スニーカーなどはタウンユースを主体に支持が広まり、定番のブランドの1つになっているほか、ランニング市場でも一定数のランナーを取り込んでいる「ニューバランス」ブランド。さらにスポーツ愛好者の知名度も高めようと考えている。
ライフスタイルの切り口の世界観発信も
ランニングやスポーツライフスタイル分野では認知度の高い「ニューバランス」ブランドだが、まだまだスポーツ全般におけるシェアは拡大の余地があると分析している。スポーツ競技者──特に若い世代にもっと同ブランドを知ってもらうべく、発信を強化している途上だ。
その1つが、大リーガー、大谷翔平選手との契約。スパイクシューズの使用契約のほか、同選手をデザインに採り入れたアパレルなども企画する。また、陸上の田中希美選手とも契約を結んでいる。
スニーカーや「The Made in USA」など「ライフスタイル系のシューズは、スポーツカテゴリーから派生したもの。スポーツ愛好家にも当社のブランドの良さを伝えていきたい」(鈴木健 マーケティング本部ディレクター)と考えている。
スポーツ愛好者層の開拓のほか、ライフスタイルの切り口でブランドの世界観をエンドユーザーへ伝える発信も続けている。9月27日まで大阪・梅田「グラングリーン大阪」の展示場「VS.」で開催されている「sakamotocommon OSAKA 1970/2025/大阪/坂本龍一」に協賛。音楽家・坂本龍一氏と契約していた縁で、会場には同氏が使用していたシューズのほか、アパレルなども展示する。
2025年シーズンは下期に入っているが、これまでの途中経過は「好調な推移」(鈴木ディレクター)だという。まだ業績を伸ばせる余地があると考えている。