国内ベースボール市場 2013年シーズン(上)
激化する競合、各社は生き残りの道を模索
update: 2013/09/17
ゼットは「ネオステイタス」が期待大
ゼットのメーカー機能を担うゼットクリエイトの今シーズンのベースボールビジネスは、好調なスタートだった。8月は猛暑の影響もあり売り上げが鈍ったが、7月までの累計は前年を上回った。
「体感軽量」を開発キーワードにするゼットの新カテゴリー「ネオステイタス」。14年シーズンから本格展開するが、一部店舗では今秋から先行販売する。硬式のオーダーグラブにおいて、主力ラインの「プロステイタス」のブランドイメージが確立しているが、新しい「ネオステイタス」も予想以上の評価を得たという。用品のブランドロゴのデザインを統一したことにより「プロステイタス」と「ネオステイタス」の違いが明確化し、小売店には分かりやすくなったようだ。
「プロステイタス」のオーダーグラブは2ケタ増と好調を持続、軟式に新モデルを追加したこと、グラブのシミュレーションシステムをスタートしたこと、限定カラーをリニューアルしたことなどが功を奏したようだ。スパイクシューズでは、樹脂底の「グランドジャック」が好調。バットの「ブラックキャノン」の反応も良いという。13年春夏の展示会で商品ラインナップを見直し、セールスポイントを分かりやすくした効果が表れている。
来春へ向けて、強化すべき点はチーム受注。アパレル類が中心だが、チーム向けの強化品番を揃えるほか、店頭で販売する定番のアパレル品も強化する。