ゴルフウエア 2015年秋冬シーズンの傾向を見る（下）
自己主張する“個性派”ブランド
update: 2015/04/01
個性的なデザインが特徴の
「ダンスウィズドラゴン」（15年秋冬企画）
ファッション化するゴルフウエアの流れは、自己主張する“個性派”ブランドも生み出している。「ゴルフウエア 2015年秋冬シーズンの傾向を見る（上）」において、「明色系、プリント柄の全盛期」と指摘したが、それを体現するブランドが市場で定位置を占めるようになった。
差別化、住み分けを目的に独自のデザイン
好調を維持する「パーリー・ゲイツ」
売上規模を別として、最も業界の注目度が高いブランドの1つといえば、「パーリー・ゲイツ」だろう。いち早くゴルフウエアにファッション性を取り入れたブランドの1つで、百貨店売り場を中心に確固たる地位を確立している。今春も“フラミンゴ柄”のアイテムが好調なスタートを切った。
かつてのサンエー・インターナショナル、現TSIグルーヴアンドスポーツ（東京）が手掛けるブランドで、「キャロウェイゴルフアパレル」も展開する。「パーリー・ゲイツ」では別ラインも2つ展開しており、うまく時流に乗っているブランドの1つである。リゾートテイストでカジュアル感を重視した商品企画が特長だ。現在、売れる条件をほとんど兼ね備えている。
個性派ブランドとして人気が高いのはウィッツ（京都）の「ダンスウィズドラゴン」。“ドラゴン（龍）”やスカル（骸骨）などのモチーフが特徴で、昨今人気を集めている“やんちゃ”なテイストの先駆的なブランドだ。15年秋冬でもラメやスパンコールなどを使用したデザインを展開する。
