デサント 常務取締役 セールス管掌
三井久 氏
店頭オペレーションの効率化を進める
update: 2013/08/19
デサントのセールス全般を管掌する三井久常務取締役。新しい中期経営計画(2013年度-2015年度)では、リテール型オペレーションの確立を謳い、より店頭目線の売り場運営に力を入れようとしている。今秋には東京・原宿に「デサント」ブランドの旗艦店を出店する計画もある。ブランド観を発信する最前線になるリテール事業について、どうやって改善・強化していくのだろうか。
小売店と一緒に売り場を作る
今年4月の組織改編では、リテール関連の部隊が「ホールセール統括部」および「リテール統括部」に再編された。より動きやすい組織体を目指した改編だが、その最終目的は店頭シェアのアップ、プロパー(値引きのない正規の価格)販売の比率増加といったリテールビジネスの量的、質的拡大にある。
「ホールセール統括部は大型チェーン店と専門店と代理店、リテール統括部は百貨店と直営店を統括しています。当面は、店頭シェアを高めていくことが優先課題です。今は(在庫の)調整局面に差し掛かっていると感じています」
現在の販売チャネルの比率はチェーン店が30%、専門店・代理店が30%、百貨店が20%、残りの20%は直営や通販。原則この比率を変えるつもりはないという。各チャネルに適した販売方法を模索していくことが肝になる。
「スポーツ量販店では、以前は外資系ブランドなどコーナー展開が多かったのですが、最近は平場展開が増えています。われわれは、より小売店と組んで一緒に売り場を作っていく考え方です。平場の自主管理と言われるような売り場を増やしていければと考えています」